Scotch ケンの放言どころ

大人気ないとは思いませんか広岡達朗さん！

宮崎のキャンプを訪れた星野仙一氏に巨人の原監督が帽子をとって

アタマを下げて挨拶しているのを見て巨人ＯＢ会副会長の広岡達朗氏

が帽子を取る位にしてアタマまで下げる必要はないと苦言を呈した。

「選手がそれを見たらどう思うか？　巨人としてもっとプライドを持て！」

と言いたかったのだろう。

03年に原監督が辞任するときに甲子園の最後の試合終了後グランド上で

抱き合い星野監督から「必ず帰って来いよ！」って激励されたのはまだ記憶

に新しい。　あれから堀内氏に替わりそして原監督として昨年戻って来た

のだ。　そんな二人の関係があるのに帽子を取るだけでいいアタマを下げ

るなとは何と言う非常識なことを言うのだろう。

原監督は日本一になった。　日本一を経験してない星野氏よりは上だと言

っているのだ。　そして自分もヤクルト、西武で日本一になったと言いたい

のであろう。　何とこころの狭い礼儀を失する発言なんだろうか？

星野仙一氏と言えば長嶋氏、王氏に次いで今や日本のプロ野球を代表す

る野球人としてまたその人気といい自他共に認める存在ではないだろうか？

巨人ＯＢにとっては不本意かも知れぬが長嶋氏が病に倒れた今となって

プロ野球を代表してオリンピックの監督も引き受けた星野氏に対して失礼

この上ない発言だと思う。

そんな球団間の確執を表に出して云々するのは子供じみてバカバカしい。

原監督はこころから星野氏に感謝してプロ野球人の先輩として尊敬し温か

い配慮に対し儀礼をつくしたのである。　敵味方を問わず好敵手としてお互

い認め合うところにプロ野球の健全な発展があるはずだ。　広岡氏の様に

ひとり巨人だけがプライドを持てばいいと言うものではない。　巨人が中心の

プロ野球という認識は払拭さるべきである。

今回の広岡発言は星野氏、原監督をはじめ選手たちの気持を逆撫でする

頑迷固陋で不用意な暴言の類である。　この人は現場に口を出さない方がいい。