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Scotch ケンの放言どころ

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2007年04月02日
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 「時の余白に」のつづき!

   芥川賞作家で作詞作曲も手がける新井満さんが7年前に作者不明

   の英詩から訳し、曲をつけて以来燎原の火の如く広がりを見せてい

   ることは以前このブログでご紹介いたしました。

   「ご存知の方も多いでしょうが、詩は死者から生者への呼びかけ

   です。”私のお墓の前で泣かないでください/そこには私はいませ

   ん”という。ではどこにいるか。”千の風になって/あの大きな空を

   吹きわたっています。死者はまた光に、雪に、鳥に、星になって、

   いつも生者とともにある。そういう詩です。だから嘆かないでほしい

   、と。 死者が書いた詩、という発想に新井さんは驚いたといいます。

   愛する人、大切な人を亡くしたとき、その人は風や光になって空を

   駆け、地に降り注いでいると考えるなんて素晴らしいではないか。

   命は万物に宿る、これは死と再生の詩だ、と新井さんは考えたの

   です。 様々な追悼の催しで歌われるようになり、作者への共感の

   投書は五千通を越えました。そこに共通するのは死生観が一変

   したという声です。 ”死は愛する者が遠くへ行ってしまうことでなく

   姿を変えて近くにいること。つまり絆は分断されるのでなく、復活す

   るということですね” と新井さんは言います。

   悲嘆の底でこの歌に救われた人は数多くいるはずです。 ことさら

   宗教を持ち出さずとも、風や光といった素朴な自然のなかで死者の

   魂と触れ合えるという平易な日常性が、幅広い共感を呼んだのでし

   ょう。」

   殉職された宮本警察官はじめ、いろいろな事故死で残されたご家族に

   とってこの「千の風になって」は大きな慰めの歌でありましょう。






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最終更新日  2007年04月02日 08時57分12秒
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