Scotch ケンの放言どころ

　　　近頃の結婚披露宴って・・・！


　　　この年齢になると適齢期の甥やら姪がいなくなったのか、それとも

　　　あんなジイは呼ばない方がいい・・・なんて敬遠されているんだべか。

　　　最近はトンとお呼びがかからない。



　　　田舎に行けば、親戚知人などちょっとでも縁故ゆかりがあれば少々薄い

　　　関係のジイバアでも掻き集めて賑々しくやるもんだ。　近年の日本では

　　　儒教精神も色褪せたかして年寄りを尊敬する風潮が減退したのは由々し

　　　き現象だべさ。



　　　まあ、そんな僻んだことじゃなく、近年の結婚式・披露宴というのは、

　　　結婚式場の仕掛け人にやられてやたら余分なカネをふんだくられるよう

　　　になっているようだ。



　　　関西の●姫殿などでは、披露宴会場が一瞬暗くなったと思ったら、ジャ

　　　ジャ～～ン！　新郎新婦ご登場～なんて言って、天井の方からゴンドラ

　　　に乗って降りてくるのがある。　なんちゅう趣味の悪さよ！　●の臭さ。

　　　止めてくれ～～って叫びたいもんだ。　



　　　新郎新婦のお色直しだって３回も４回もやっておる。　一生に一度なん

　　　だから文金高島田からウエディングドレスから和装、果ては洋装まで、

　　　上手い事仕掛けられて、”ウン、一生に一度だもんね・・”　と同意。

　　　親がかりのドラ息子とハネッ返り娘が勝手に決めて貸衣装屋にご奉仕！

　　　

　　　

　　　その間、新郎新婦の席は殆んど主人公不在のままである。　何回か目に

　　　キャンドルサービスとか称して暗くした会場のテーブルの端っこから

　　　二人してキャンドルに火を灯していく。　　　愛のテーマミュジックが

　　　奏でられる中を・・・次々と明るくなっていくテーブルではゲストが

　　　口々に、”お幸せにね・・・”　といいながらパチパチパチ拍手！



　　　新郎新婦ウエディングケーキ入刀・・・お写真を撮る方はどうぞとか言

　　　ってバカでかい張りボテにケーキを表面だけ塗りつけたインチキものに

　　　入刀するとこだけ少し厚めにしてある。　ここにどうぞ！　とか言われ

　　　て二人して入刀。　またパチパチパチ・・・フラッシュ、ピカッピカッ！



　　　来賓の下手な祝辞やらオンチの歌を聞かされて最後の方になったら両親

　　　に新郎新婦の花束贈呈だって！　そこでＢＧＭが入る。　♪母さんが～

　　　よなべ～をして～てぶく～ろ編んでくれた～～・・・・・全然時代錯誤

　　　だわね・・・止めときゃいいのにさあ！



　　　普段から親子喧嘩ばっかししてるドラ息子とハネッ返り娘が花束を手渡

　　　すと両親も思わず涙ぐんだりして・・・長～い間お世話になりました、

　　　なんて殊勝な書付を読む。　これからだって親離れできないクセにぃ



　　　おまけに最後の最後に司会が、実は本日サプライズがありまして・・・

　　　この新郎新婦には既に子供がおるんでございます、なんて紹介された時

　　　にゃあいた口がふさがらん！　たまらんしょ。


　　　どうです。　これに似たり寄ったりの結婚披露宴が多いんじゃないべか。