Scotch ケンの放言どころ

　　　もう10年も経ったら日本語はどうなってるのだろう？


　　　Ｊリーグ、鹿島アントラーズは英語で　「鹿の角」、　ヴェルディ

　　　川崎のヴェルディはポルトガル語で　「緑」、横浜フリューゲルス

　　　のフリューゲルスはドイツ語で　「翼」、横浜マリノスはスペイン

　　　語で　「船乗り」、ガンバ大阪の　「ガンバ」　はイタリア語の

　　　「脚」　と日本語の　「ガンバレ」、　サンフレッチェ広島のサン

　　　は日本語の　「三」　でフレッチェはイタリア語の　「矢」　で、

　　　あの毛利元就の　「三本の矢」　のことを表現しているという。



　　　かくの如しである。　横文字だらけだ。　お年寄りの中には、あ～

　　　あ、と言って溜息をつく人もいるだろう。


　　　
　　　新聞を読んでも、休暇はバカンス、クリニックは医者、ジュニアは

　　　せがれ、米はライス、寝巻きはランジェリーなどなどカタカナで溢

　　　れている。　まあまあ日本語を使ってもいいのにワザワザカタカナ

　　　を使うのだ。



　　　戦前のある時期、日本のプロ野球界で外来語の英語の使用禁止の

　　　時期があって随分苦心したらしい。　元々はアメリカから渡って来た

　　　スポ－ツだから今でこそ聞きなれているストライク、ボール、ファウル、

　　　ヒット、ホームランなどはもう日本語に近いほど身近になっている。

　　　このようなアメリカ原産のスポーツは仕方ない。



　　　Ｊリーグのチーム名でも、サンフレッチェ広島の代わりに毛利広島とか

　　　清水エスパルスを次郎長清水、コンサドーレ札幌はクラーク札幌とかで

　　　はダメだろうか？　イメージが湧かないものか？



　　　何でもかんでもアチラの言葉がいいというのも能がない。　お年寄りが

　　　舌を噛みそうなのもどうかと思う。



　　　大柴のルーさんみたいに英語もどきでしゃべられたらさっぱしである。

　　　”ムーンにフィット”　とか言われたら一瞬、”ナニ？”　って思うべさ。



　　　ところで楽天では社内で喋るのは一切英語ということになったらしい。

　　　英語の不得手な社員は大変だ。　国際化を目指す為という会社の大方針

　　　だから有無を言わせないやり方である。　習うより慣れろ、の方が上達

　　　は早いかも知れない。　が、自身で語彙を覚えたりする努力は必ず要る。



　　　どこかの物売りのように、”いつの間にか英語が口からペラペラと飛び

　　　出す”　なんてことは有り得ない。　語彙が分らずしてどうして口から

　　　言葉が出てくるのか？　　普段から日本語の単語が全て英単語に直ぐに

　　　変換できなければ言葉になどできる筈はないのである。



　　　無為にカタカナを氾濫させることに警鐘を鳴らすことと同時にもっと

　　　自国語の日本語をしっかり覚えること。　その上で必要ならば外国語を

　　　覚えたらいい。　そしてその前に日本人なら日本の歴史を知って置く事

　　　がどれだけ大切なことか気付かなければならない。