Scotch ケンの放言どころ

　　　アベノミックスの第三弾、成長戦略が発表になったがその評価は

　　　芳しいものではなく昨日の株価はまた下げた。　これもやる、あれ

　　　にも踏み込むと触れ込みは良かったらしいがフタを開けてみると

　　　な～んだ、大したことないじゃんと評論家は口を揃えて言っている。

　　　一か月後の参議院選挙を意識して抵抗勢力というか既得権勢力、

　　　例えば農協などに気を配った内容になったいる様だ。

　　　10年後に所得を150万円上げると言っても、どの様に上げるのか

　　　も曖昧だし、10年先の話をされても誰も実感は湧かないだろう。

　　　保育園の待機児童を今年中にゼロにしますとか、法人税を来年度

　　　から３％下げますとかもっと卑近な目標でなければいかんだろうに。

　　　当たりさわりのない成長戦略では隔靴掻痒の話である。

　　　正直、これまでは安倍政権の期待値で株も大幅に上がったし日銀

　　　黒田さんの円安誘導も成功していたがこのところ株も円も少しずつ

　　　元に戻りつつある様だ。　勿論政権交代してからまだ半年だから

　　　じっくり我慢する必要はあると思うがどうなんだろう、今が調整時期

　　　なのか。

　　　でも選挙意識で規制緩和に大きく切り込めないのは残念である。　

　　　あ～、やっぱり自民党体質は変わらんのだなぁ～と失望感が出てくる。

　　　外交面では目覚ましい動きがあって特に政府自らが経済外交を活発

　　　化させているのは評価できる。　過去にこれほど政府が先頭に立って

　　　積極的に動いたことはなかったろう。　まあ、福島の原発事故も収束し

　　　ていないのに外国に原発プラントを輸出していくことにはまだ釈然とし

　　　ないものもあるが、かと言って日本が将来原発から退いていいかどうか

　　　については異論があろう。

　　　いろいろ思うに複雑な心境になる。　何事も積み重ねだからそう簡単に

　　　はいかんだろう。　日本はもう成長期は終わって成熟期に入っているの

　　　だからそれを理解して中国やブラジルの如き発展を望んではいけない

　　　と言う人もいる。　少子高齢化や年金問題を含めた福利厚生の充実等

　　　既存の仕組みや法律の見直しなどを含めて安定した国家運営を目指す

　　　べきという人がいる。　私もそちらの方向を支持したい考えである。

　　　どうなんだろうか。　再生日本、新生日本はどうしたらいいのだろう。

　　　私の未熟なアタマでは解決のつけようがない。