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Scotch ケンの放言どころ

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2013年09月26日
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   一気に涼しさが増しました。 寒いと迄は言えないからそう言います。

   天気予報の森さんの言う通りでした。 このまま本格的な秋になり

   木の葉が色づいてゆくのでしょうか。

 

   先日同期会で会った一人に鉄道官舎に住んでいた頃の近所の男が

   いた。 何と懐かしかったことか。 実はこの男の父親は私達が中学校

   の頃に入水自殺したのである。 温和しい父親で寡黙で黙々と仕事を

   するタイプだった。 母親が厳しくていつも父親を難詰しののしっている

   声を覚えている。 鉄道官舎は四軒長屋だからお互い家庭内の事情は

   殆ど筒抜けだったのである。

 

   多分その母親はまさか自殺するなどと思わなかっただろうし青天の霹靂

   だったろう。 その後母親は鉄道弘済会で駅の弁当売りをやっていた姿を

   覚えている。 私は岩見沢から札幌へ転居したのでその後の事は不明。

   そして同期会で半世紀ぶりにその息子に会ったのである。

 

   一所懸命寡黙にコツコツと働くことに何故不足を覚えるのか。 いや、

   それ以上何を求めるのか。 そりゃ~甲斐性があった方がいいかも知れ

   ない。 が、五人もの子供をなしていたのだから満更嫌いで嫌いで傍に

   いるのもイヤだとは思えない。 旦那は居場所を失い死を求めたのである。

 

   世の中、仕事が趣味みたいな人がいて真面目を絵に描いた様な人がいる。

   それは仕事しかできないつまらない人なのだろうか。 何で結婚したのだ。

   結婚前に確認する時日くらいあったろうに・・・・・それともお見合い結婚で

   仕方なく一緒になったものか。 不幸な夫婦の結末であった。

 

   幸い半世紀ぶりに会った息子は明るかったから救われた思いがした。

   彼の父親はイソップ物語で言えばアリさんだった。 唯、黙々コツコツと

   働き、働くことが趣味みたいな人だった。 多分母親はアリさんでは満足

   出来なかったのだろう。 キリギリス的性格を求めたのかも知れない。

   そのアリさんに死なれて母親は冬のキリギリスを味わったことだろう。






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最終更新日  2013年09月26日 09時14分31秒
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