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昔銭湯に行ったとき、そうだな~、小学校3~4年まで母親と女湯に
入っていた覚えがある。今なら内湯というかどこの家でもお風呂を 備えているが当時は外湯というか銭湯が普通だった。 我が家の父親は鉄道員だったから鉄道員家族用の銭湯があったの である。勿論男湯と女湯に分かれていて番台にはいつもおばちゃん が座っていたものだ。
男の子だったから湯船に長く入るのは苦手で、いつも母親にもっと長く 湯船に浸かりなさい。十数えなさい、早く数えるとあと十数えなさいと 言われ、ひい、ふう、みい、よう、いつ、むう、なな、やあ、ここのつ、 とう、と数えた。いち、にい、さん、とは数えなかったのである。 どうしてか分からんがそうして数えた。
今そんな数え方を出来る子供はいないだろう。ひとつ、ふたつ、みっつ、 よっつ、いつつ、むっつ、ななつ、やっつ、ここのつ、とう・・・ この数え方もだんだん少なくなっているのではあるまいか。
ホントに日本語はややこしい。外国人にとってものの数え方が二通りも 三通りもあるのは大変なことなのである。外国人に日本語を教えていて ホント気の毒に思う。
落語の「ときそば」に、ひい、ふう、みい、がある。江戸時代であろう、 二人で夜てんびん棒で担いでそばを売り歩くそば屋でそばを注文する。 お勘定になり二人で十六文、おやじさんに細けえのしかないんだ、手を 出してくんなさい、ひい、ふう、みい、よ~、いつ、む~、なな、や~、 ”今なんどきだい?” と~、じゅういち、じゅうに~と九を飛ばしてゴマ かす話である。
いち、に~、さん、し~と、ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ、 それに、ひい、ふう、みい、よ~と数え方に三種類もある。現在では 最後のひい、ふう、みい、使わんだろうがホンにややこしいことである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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