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歌碑によっては近寄ると歌が流れ出すものもある。4チャンネルで
福島アナが全国の歌碑めぐりをして地元の人と温故している番組が ある。何となく好もしく見ている。
バスを乗り継いで青森の龍飛岬へ行くと観光バスが季節によっては いっぱいらしい。そこには大ヒット曲石川さゆり歌う「津軽海峡・冬景色」 の歌碑があって件の歌が流れているそうな。私は行ったことはない。
荒涼とした最果ての龍飛岬をイメージして行った旅人は少しがっかりする のではないか。津軽半島の龍飛岬を最初に全国に広めたのは太宰治の 作品「津軽」であった。この中で太宰は龍飛を”本州の袋小路”と表現した。 「この部落を過ぎて路はない。あとは海に転げ落ちるばかりだ」と書いた。
旅人なら中には太宰の時代に思いを馳せそこで感慨に浸るのであろうが 観光客の大部分は太宰より石川さゆりなのであろう。それを悪く言うつもり は毛頭ない。当地に於いては太宰もあるが観光の方がありがたい筈だから である。そうでなくても地方創生で地方も生き残りで四苦八苦しているのだ。
♫~ごらんあれが龍飛岬~北のはずれと~見知らぬ人がゆびをさす~・・・ 私も嫌いな歌ではない。あの呻くような石川の声は耳にこびりついているし 何よりも歌詞が私の尊敬する阿久悠氏であることにもよる。
岬の下に小さな漁港があってそこに太宰の碑が密やかに立っているらしい。 最期の方では貧困にあえいだ太宰にはふさわしいただずまいなんだろうが。 歌謡曲のヒット曲と歌碑はどこの地に於いても記念として建立されているが 「襟裳岬」にも「知床」にも、「北上川」「矢切の渡し」「南国土佐」にも どこにでもあって冒頭の福島アナは訪れる場所に事欠かないようだ。 私の好きな伊勢正三君の「なごり雪」の歌碑も大分県津久見市にあるらしい。 そして電車が発車する時に曲が流れるという。行ってみたい気もするが。
♫~汽車を待つ君の横でぼくは時計を気にしている 季節はずれの雪が降ってる東京で見る雪はこれが最後ねと さみしそうに君がつぶやくなごり雪も降るときを知り ふざけすぎた季節のあとで今春が来て君はきれいになった 去年よりずっときれいになった~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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