Scotch ケンの放言どころ

　　「わたし行くわよ」「わたしまだ寒いもん」「だってみんな待ってるよ」
　　「そんなん知らんわ」「薄情ね～あんた」
　　葉っぱのフレデイは秋の終わりに皆んな葉っぱの仲間が去っていくのに
　　フレデイだけは最後に残っていた、その時の会話を描写したのである。

　　冒頭のはサクラのツボミの会話のつもりである。なかなか開かないサクラ
　　の花は今朝ようやく三分咲きほどになった。今年は遅い、いかにも遅い。
　　待ちわびて待ちわびて漸く今週が大阪のお花見の盛りになるだろう。

　　さてところで、このところ訪日外国人の数が激増している。つい3～4年前
　　は800万人程度で世界の8位くらいであった。トップがフランスで日本の約
　　10倍の8000万人。日本は何とか増やして観光収入を上げたいと官民一体に
　　なって宣伝してきた。その成果かどうか知らないが今年2000万人を越える
　　訪日客になっていると言う。

　　さてそうなればこの狭い日本、様々の問題が噴出してきた。曰くホテルの数
　　が足りないから民宿を増やそう。京都、奈良など有名観光地に集中して満杯
　　なので日本各地へ散らして行ってもらおう。外国人のマナーが悪くて困る。
　　あちこちゴミを平気で捨てる、どこででも座って食べ物を食べる。トイレの
　　使い方が汚い。大声でしゃべってうるさい。電車やバス、飛行機など乗り物
　　に乗るマナーがなってない。などなど観光地では飽和状態になって困ってい
　　るところがある。
　　　　　
　　これで2000万人ほどの訪日客なのだ。受け入れキャパシテイ（容量）という
　　ものがあるのだから政府もどの程度が受け入れの限度なのかちゃんとシミレー
　　ション（試算）すべきではないのか。それによってビザの発給なども考えなけ
　　ればそのうち収容し切れなくなって日本国民が困ることになりかねない。
　　訪日客が増えた理由にビザを緩和したことと格安航空会社の伸長がある。

　　おカネを持っていてマナーの良い外国人ばかりならいいがそういう世界でも
　　上流階級ばかりではなく問題は近年東南アジアでも中級クラスの人たちでも
　　来やすくなっていることである。さあ～、これから日本はなしくずしにどん
　　どん外国人を受け入れ、増やしていくのだろうか。どうもそれと並行し様々
　　な問題が想起されそうに思う。

　　　　待ちわびし　球春きたり　我が茶の間　　 虎児