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生まれ故郷の北海道で私は小さい頃から納豆を食べて育ちました。
初めの頃はつと(苞)という藁で編んだ入れ物に入っていたがやがて 木のうす皮に変わった。北海道ではずうっとそれであった。今の様な 石油化学製品の器なんて関西に来て何年も経ってからのことだ。 問題はどう食べるか、食べ方である。当時我が家ではお砂糖を入れて、 そしてお醤油をかけて混ぜた。何度もかき混ぜているとトロトロの糸 が引く、それをご飯にかけて食べるのである。甘しょっぱくて何とも 言えない味だった。 そういう食べ方に馴れて結婚したところ家人はお砂糖は入れずお醤油 とせいぜいネギを入れて混ぜるだけ。当初は馴染めなくて暫くは納豆 を敬遠していた。が、少しずつそれに馴染んできて今ではそれが当然 になっている。慣れである、馴らされたのであった。私は小さい頃は ご飯のオカズがなかったらご飯の上に砂糖をかけて食べた方であるか ら甘いのには違和感はなかったのだ。 東北北海道、東京近辺までは納豆を殆どの人は問題なく食べると思う が関西ではそうでもない。納豆の食べられない人がたくさんいる。 一つはあのニオイなんですね。発酵食品というのは多かれ少なかれ ニオイは付いて回るもんです。 現役の頃、よく飲みに行った一杯飲み屋では納豆とオクラと山イモと ネギ、卵の黄身に醤油を混ぜ混ぜした自称ネバネバセットをよく作っ てもらい食べたものだ。それにカラシを少々入れる場合もある。 また納豆キムチという発酵食品同士を混ぜたものもよく食べました。 私の家人は毎日のように納豆を食べますが骨粗しょう症に効くと言っ て欠かさない。それに発酵食品だから胃腸にも有効のようだ。それに 大豆だから畑の肉と言われ、タンパク質でアルカリ性でもあり身体に は大変いいのは言うを待たない。 東の水戸納豆、西の大徳寺納豆は有名である。今はスーパーに凡ゆる 種類の納豆が並んでいるがスーパーのなかった昔は朝の納豆売りの声 がなつかしい。”ナットーエーナットー” ”ナットナットナットー”朝 早くからナット売りの声が聞こえたもんだ。貧乏な家の子供が納豆売 をやってたこともあった。 豆腐だってそうだった。”プ~プ、トーフ” ラッパを鳴らしながら朝 早くトーフ売りのオジさんが来ると家から奥さんが器を持って買いに 出る。そして味噌汁の具に入れるのである。ああいうのは風物詩だっ たね~。今はそういう庶民的な姿も見られなくなった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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