Scotch ケンの放言どころ

　　なんじゃ、そりゃ？　ものの本を読んでいるとオストラキスモスなる聞き
　　なれない言葉が出てきた。これは古代アテネの「陶片追放」制度のことで
　　ある。独裁者の出現を嫌って生まれたもので危険なタイラント（僭主）に
　　なりそうな人物は、市民の投票によって10年間国外に追放できる制度の事
　　である。市民は陶片にその人の名を書いて投票し、6000票超えると追放で
　　きたという。

　　荒唐無稽と言うなかれ、古代アテネの時代でも独裁者を嫌ったのである。
　　翻って現代、世界を見渡してみるとどうだい？　いるいる！中国にもロシア
　　にも北朝鮮にも、その他アフリカにはゾロゾロいるではないか。

　　我が日本はどうです？自民党の一党独裁みたいなもんじゃないの。公明党が
　　政権にしがみついているけど、自民党の力が増したらどうなるか目に見える。
　　長期政権はどうしても腐敗します。モリカケ問題がその最たるもの。お役人
　　も政権にすり寄って”忖度”が平常化してしまう。恐いもんなしになるのです。

　　だからトップは適当に交代した方がいいのです。但しその前提は与党がしっ
　　かりしていることです。常に党内に反対者がいてどっちにも偏らない政策を
　　継続・実行すること。その中に変革者がいて常に未来を向いている人間たち
　　がいなくてはいけません。この点に於いては大いに反省が必要です。

　　党内では常に切磋琢磨があり現状打開や未来志向がなければいけないのに今
　　の自民党内では変化を嫌い安逸を貪り自己保身に汲々とする人間ばかりです。
　　人間、危機感がないとダメですね。自己啓発が出来ないとダメです。人の上
　　に立つ政治家には基本的な条件だと思います。

　　私は、安倍総理は東京オリンピックまではと考えている様ですが、別にその
　　前に代わってもいいじゃないですか。石破さんがどんな政治をやるか分かり
　　ませんが、また違う色を出してもいいのじゃありませんか。そう思ってます。

　　習近平さんは任期を延ばして”神格化”を目指している様ですが中国国内では
　　少しずつ反発が出て抵抗されているようです。ロシアはプーチンが批判勢力
　　のトップをすぐ抹殺にかかります。表向きは自由主義国家ですけど恐ろしい
　　恐怖政治です。金正恩も逆鱗に触れると人間でもロケット弾で粉々にしちゃ
　　います。ここは完全に独裁政治国家です。

　　つい数年前まではイラクのサダム・フセインやリビアのカダフィや南米ベネ
　　ズエラのウーゴ・チャベスなども独裁に近い政治をやっていましたが国内は
　　それなりに穏便であったと思います。「キジも鳴かずば討たるまい」と言う
　　部分もありましたけどね・・・
　　
　　長すぎるとロクなことはありません。長すぎた春も恋愛にはいけません。
　　ボクシングの山根明も長すぎました。体操協会の塚原夫妻もそうです。
　　レスリングだって、重量挙げだって同じ。トップに長く君臨するとどうして
　　も傲慢になり恣意（ほしいまま）になるものです。
　　
　　自分が、もっとやりたいなあ～と思う辺りが潮時。いい時に晩節を汚すこと
　　なく辞めることです。そう思いませんか？