カテゴリ:カテゴリ未分類
「ガス栓切った?」「鍵(かぎ)かけた?」家を留守にして出掛ける時
家から少し離れたところまで来て、そんな会話をしませんか。そして戻 って見ることはありませんか? 或いは一人で出掛ける時でも「ああ~鍵かけたかしら?」って戻って 再確認することありませんか。 家を出る時は必ず鍵を掛ける習慣があるから間違いなく掛けているのだ けど、記憶が途切れるのでしょうね。 ところで、昔は家に鍵なんて掛けましたか?私の小さい頃は家に錠前な んてなかったですよ。その代わり「心張り棒」をしたのは覚えています。 ラフカデイオ・ハーン(小泉八雲)は著書の中で日本の宿屋に泊まって、 鍵がなくて無事なのに驚いている。宿屋になかったのだから普通の住宅 には当然なかったのです。ハーンの時代から100年ちょっと今はホテル でも宿屋でも鍵のない部屋は考えられない。 昔は宿屋の各部屋の仕切りは襖(ふすま)と障子と廊下である。襖を開 ければ隣の部屋そこには他人が泊まっているなんてのは当たり前だった。 不用心と言えばそうだが、誰も文句は言わなかった。 日本は工業化社会になって都会に工場や会社が出来て地方から若者たちが 就職し住み着く様になって日本は変わりました。現代は都会の大学に地方 からの学生が集まり、そのまま卒業して都会に居つくようになりました。 それ以前の農業社会では大家族制で人口の移動もなかったから地域に住む 人はお互い顔見知りで滅多に見知らぬ人は居なかったから家の錠なんか要 らなかったのです。せいぜい「心張り棒」くらいなもんだったのでしょう。 恐らく今でも地方によっては家に錠前や鍵など無用のところがあるに違い ありません。それはよそ者が滅多に来ないからでしょう。 貴重品は帳場へ預けてくれと言うようになったのはいつの時代からだろう か。どうやら昭和の時代になってかららしい。個々ハトロン紙の袋に入れ て預けたこともある。私はかつて台湾の台南に仕事で出張した時にとある ホテルに泊まった。滞在中パスポートを失くしてはいけないのでホテルの フロントに預けたのだ、ハトロン紙の袋に入れて。ところがそのホテルに 夜中に強盗が入って皆んなのパスポートなどが盗まれたのである。あの時 はひどい目に遭った。それは余談だが預けたといっても決して安全ではな いということである。 鍵と錠前は社会構造と大いに関係がある。人の出入りが頻繁であれば鍵や 錠前は必要になる。今はカードキーが普及してホテルの部屋の入口にキー を差し込むとドアが開き、部屋に入り入口近くにカードキーを差し込む所 があり、キーを差し込むと部屋の電気が点くようになっている。便利にな たものです。鍵を差し込んでガチャガチャ回す必要などなくなりました。 今、テレビで古い金庫を開ける番組があります。先祖代々の古い金庫が開 かずのままになっている。それを「金庫開け師?」が道具でもってガチャ ガチャあちこちひねって開ける番組。金庫の鍵の仕組みがいくつかのパタ ーンになっているのでしょうね。 鍵と錠前は大事なものを保護するのです。お互いに侵されない様にガード するのですね。心の鍵と錠前も大事です。簡単にオレオレ詐欺などに開け られないようにしっかり掛けておきましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|