コードギアス反逆のルルーシュのSound Episode3の先行配信を聞きました。
STAGE 11.351 拘束衣 の 女
「お帰り、ルルーシュ」
「C.C.、その服直したのか?」
「針仕事など久しぶりだったが、どうだ?なかなか上手だろ」
「まだ着るつもりなのか。それはブリタニアの拘束衣だ」
「間違っているぞ、ルルーシュ。そこは『いい奥さんになるな』と言うところだろ?」
「俺の口座を使っていいからいい加減新しい服を買え」
「私にだって遠慮というものがある。ピザに加えて服までというわけにはいかん」
「服を買ってピザを遠慮しろ。言う通りにしないと家からの注文は全て悪戯だとピザ屋に連絡する」
「ふっ、別に構わないだろ?私が部屋でどんな格好をしていようと」
「構う!!誰かが突然この部屋に入ってきてみろ。俺がお前を監禁・拘束しているようにしか見えないだろ。フォロー不能だ」
「普通の吹くなら女を囲っていたということで丸く治まると?」
「丸いかどうかは兎も角、いい逃れる自信はある」
「どうかな?お前は意外と…」
「お兄様、来客ですか?」
ルルーシュの部屋に
ナナリーが入ってきます。
「あ、いや、ナナリー、誰も」
「久しぶりだな、ナナリー」
「その声…C.C.さんですね。ご無沙汰しています」
「勝手に話すな」
「ここで黙る方が怪しまれる」
「良かったらリビングにいらっしゃいませんか?咲世子さんにお茶を入れてもらって…」
「あぁ、いや、いい。実はちょっと俺達は…」
「お取り込み中だ」
「お取り込み中…?」
「何を言う?」
「私がこの格好でメイドの前に出て行ってもいいのか?」
「だからってお取り込み中はないだろ」
「事実だ」
「取り込み中でいいだろ!?『お』をつけるところに悪意を感じる」
「気のせいだ」
「あの…お兄様?」
「あぁ、済まない、ナナリー。ちょっと今、手が放せなくてその…」
「いえ、いいんです。お邪魔してしまってすみません」
「え!?」
「私、部屋に戻っています。C.C.さん、ゆっくりしていって下さいね」
「待て、ナナリー。誤解…」
「ありがとう、ナナリー。今度また折り紙の続きを教えてくれ」
「はい、お待ちしています」
「誤解したな、あれは」
「させたんだろ、お前が」
「この服で人前に出るなと言ったのはお前だぞ?」
「…っ。やはりその服が問題だ。ブリタニアの実験動物に戻りたいわけでもあるまい。何故いつまでもそんなものを着ている?」
「私の勝手だ」
「デザインが気に入っているのか?それとも願掛けか?フッ、まさかそういう趣味でもあるのか?」
「似つかわしいんだよ。私には自由がない。囚われている、繋がれている、束縛されている。だから私にはこの拘束衣が似つかわしいのさ。C.C.は世界に囚われているのだから。――何をしている?ピザでも頼んでくれるのか?」
「待ってろ、俺が新しい服を見立ててやる」
「強引だな。同情か?」
「いや、気に入らないだけだ。自由がないなら勝ち散ればいい、不自由があるなら壊せばいい。今も認めてしまったら、全てはそこで終わりだ」
「ルルーシュ…そうか、お前もアッシュフォード家の囲われ者だったな。その前は枢木の」
「一緒にするな。俺は心まで囚われたつもりはない。いつかエリア11という鳥かごから抜け出してみせる」
ルルーシュのパソコンのキーボードを打つ音が聞こえます。
「ルルーシュ…お前は弱いくせに時にはとても強いな」
「これでよし。C.C.、サイズはこれでいいな?」
「適当にクリックしただけだろ?しかも、私の好みも聞かずに…」
「気に入らないか?」
「…いや、悪くない」
「うん?」
「買わせてやろうと言ってるんだ。自分の選んだ服を女に着せるのは男の喜びの一つだろ?」
「ふん、全く…。どうしてお前はそう偉そうなんだ?」
「ふふっ、前にも言ったろ?私はC.C.だからな」