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カテゴリ:読者参加型ファンタジー小説
踊螺木偶 「なるほど、選挙資金が足らないのですか。 それで、私から脅し取ろうと」
ありのまま「沢山、寄付金集まったんでしょう。 ちょっとぐらい頂戴よ」 踊螺木偶 「いいえ、あげるどころか、びた一文お貸しする気もありませんね。 その代わり、昔お世話になったので、知恵をお貸ししましょう」 ありのまま「知恵ちゃんって、踊螺木偶さんの隠し子?」 踊螺木偶 「違いますよ、私に子供は居ませんよ、たぶん、きっと、恐らく。 悪知恵を授けて差し上げようと言っているんですがな」 ありのまま「子種をお持ちではなかったのですか?」 踊螺木偶 「巷では、木偶の坊と呼ばれており、人に操られてばかりの人生だった。 それでは父親になる資格など無いとボロカスに言われた。 しかしですね、子種が無いとまでは言われたことはなかったのに」 ありのまま「よしよし、泣くことないのよ。 悪知恵とか話してみなさい、聞いてあげよう」 踊螺木偶 「そうですか、聞いて頂けますか。 有難う御座います」 ありのまま「本当に、なんて私は優しいのだろう」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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