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戦国ジジイ・りりのブログ

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2016年09月08日
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カテゴリ:上野と寛永寺
かはく(国立科学博物館)に来たのなんて相当久しぶり。
子供の頃以来か、少なくとも学生の時が最後の来館だろうと思う。

特別展の会場に向かうと、さすがに結構人はいた。
でも我慢できない程でもないし、展示物だけをぱっぱか見るつもりだから
まあ大丈夫だろう。
内部は撮影もOK。
お子ちゃまたちが集う場所だから、やっぱり撮影できないとつまらないよね。
てことで、わたくしもばっちりカメラを構えていざ中へ。

最初は「太古の海のプレデター(捕食者)」というテーマで、
古生代から新生代までのハンターたちが集まっている。
まず最初に目をひくのがダンクルオステウスの頭部で、


      CIMG6148


ちとボケてますが、鎧のようなすごい堅そうな頭をしている。
いちおう魚の部類に入るらしいが、もう恐竜だよな。
コイツは噛む力がすごいらしい。

      CIMG6149
     (名称不明)

ふと映像資料に目をやると、なんだかすごいシーンが映っていた↓。


      CIMG6155


ああっ、お兄さんが丸呑みされるう~! 
サメみたいなコイツはカルカロドン・メガロドンといって、
地球史上最強の「噛む力」の持ち主だと解説にある。

最初のダンクルオステウスもかなりのアゴ力の持ち主だけど、
アゴの力は0.7トンぐらいだったと考えられているという。

1本の歯にかかる力は、巨大なホホジロザメが1.8トン、
地上の王者ティラノサウルスが6トン。
ダンクルオステウスがどのくらいの力の持ち主だったのかが気になるところだけど、
ダンちゃんには歯がなかったから「1本の歯の力くらべ」には参加できないんだそうな。
それで、カルカロドン・メガロドンとなるとなんと18トン。
アゴの力じゃなくて、歯1本にかかる力だからね。
そのうえ、【アゴの力に加え、切れ味の鋭い歯をもっていたので、最強の捕食者だったのだろう】
(解説文より)という、最強クラスのプレデターだったようです。

会場内では、頭上にも注意しなければなりません。


      CIMG6160


細長いのが、首長竜のタラソメドン。

かはくには国内で初めて発見された首長竜のフタバスズキリュウの本物がいる。
ただしここではなく、日本館3階の常設展の方にあるとのこと。
今回はフタバスズキリュウは観なかったけどね。

その隣にいるのが宙を泳ぐカルカロドン・メガロドンの全身模型↓。
全長12.5m。

      CIMG6162


会場ではあまり丁寧に写真を撮らなかったので名前はわからないけど、


      CIMG6169


口のデカさもさることながら、歯がすごい。歯が。
巻きビシをびっしり植えつけたようなオソロシイおくち。

今回はホントに解説とか読まずにひたすら展示物を見て目の保養に努めただけなんだけど、
もらったチラシを見ると展示標本の提供者に北九州市立自然史・歴史博物館の名前もある。
あっ、これ、「いのちのたび博物館」のことだ。
懐かしいなあ。
あの時は大内氏の企画展を観に行っただけなので、
常設展の恐竜ゾーンには行かなかったけど、
あの時ショップで買った恐竜のクリアファイルは今も仕事で使っていて、
恐竜好きの同僚には評判がいい。


太古のゾーンを抜けると、今度は「大海原のハンター」にテーマが変わる。

      CIMG6174


海のハンターといえばまずサメを思い浮かべるけど、
コアホウドリやオウサマペンギン、ビワアンコウなんてのもいるし、
こんな海辺のハンターもいる↓。

      CIMG6177


でもやっぱ、花形はサメだよな~。
今回はサメを観に来たといっても過言ではないのだ。


      CIMG6179


特にサメが好きって訳でもないんだけど、間近でサメを見るとテンション上がる。
最後に寄ったショップにサメの形の海苔があったので姉への土産に買っていったんだけど、
姉一家は

「えっ、りりちゃんがこれ観に行ったの?
どーしたの?」

と不思議に思ったらしい。


       CIMG6181


上の写真でひときわ目をひく白いのはシロワニ。
ワニじゃなくてサメ。
「鰐」じゃなくて古代でサメを指す「和爾」なんだそうな。
凶悪な顔がいかにもサメ~って感じだけど、凶悪なのは顔だけじゃなく


       CIMG6182


歯医者さんが職人魂をそそられるんじゃないかってほど見事に歯並びの悪い、何列もの歯。
これに噛まれたら、逃れようともがけばもがくほど食い込みそーだ雫
つか、どんなものでも逃がさない反面、噛んだ本人も歯にひっかかって
うまく獲物が飲み込めないんじゃないかなんて心配してみたりもする泣き笑い

ガスガスと会場内を進んで、いよいよ今回の目玉である
ホホジロザメの液浸標本にあっけなく行きついた。
あっ、あれっ?
これが出たらきっと展示は終わりだよな・・・
ちょっと勢いよく進みすぎたかな。

チラシを見ると、ホルマリン漬けのホホちゃんで第2章は終わり、
ブースを替えて第3章「海のハンターたちのテクニック」、
第4章「ヒトも海のハンター」へと続くようだけど、
実際には見応えのある標本展示は第2章までだった。

今回の目玉であるホルマリン漬けのホホちゃんは日本初の成魚の展示だそうで、
大きな水槽に口を開けたホホちゃんが静かに浮かんでいる。

ホホジロザメの成魚は4~5mほどにもなるそうだけど、
かはくにいるホホちゃんは成魚というもののそんなには大きくない。

ちょうど若者の男女のグループがやって来て、180cmあるという男子が
ホホちゃんに並んでスーパーマンが飛ぶような姿勢をやってみせていた。
ホホちゃんはその男子とそう変わりないサイズだったので、
体長2mちょっとというところだろうか。
人間でいえば高校生から大学生ぐらいってカンジかな。

ホホちゃんの写真は、もちろん撮りました。
が、これは目玉商品なのでここには載せません。
お近くの方はぜひかはくに足を運んでホホちゃんの実物に会っていってくださいバイバイ

で、展示室を出て通路を歩いていくと壁にいくつかパネルが掛けてあった。

       CIMG6186


うっひょ~、すげえな。
しかし、もっとすごい写真があった↓。


       CIMG6187


うひゃああああ、こんなやり方で撮影しとるのか。
いくら防御柵があるといっても、カメラマンも命がけだな。

ショップでお買い物して企画展を出ると、もうすぐ11:30だった。
かなり急いで観たから、なんとかいい時間にまとまったな。
さて、かはくを出ようかな・・・
館内にあるリーフレットを取って、常設展の方には何があるのかな?と思って見たら、
こんなのあるのか~ってのをいくつか見つけたので、
目ぼしいものだけを見に常設展の方に向かう。
だってせっかくお金を払って入ってるんだしさダッシュ


で、移動したのは地球館の2階。
ここは科学技術のフロア。


       CIMG6190


まず最初にあるのが重要文化財のこれ↓。  
 
      CIMG6191


 【江戸期の和時計技術の最高峰 万年時計(万年自鳴鐘)
  1851(嘉永4)年、田中儀右衛門久重製作 寄託者:(株)東芝

  江戸末期から明治初期に活躍した田中久重が、その持てる技術の全てを傾注して
  製作した和時計の最高傑作。不定時法に合わせた割駒式文字盤などの各種表示や
  太陽や月が自動運行する天象儀が備えられ、日本独自の創意工夫が随所に見られる。
  また当時の職人らにより、意匠的にも美術工芸的にも優れたものとなっている。】
  (現地解説より)

ほおお~、きっとこれも蘭学の影響を受けたものなんだろうな。
現地ではその程度でオランダ萌え~してただけなんだけど、
帰ってウィキペディアで調べてみると田中久重さんは後の東芝の重電部門である
芝浦製作所の創業者なんだそうな。
「東洋のエジソン」「からくり儀右衛門」とも呼ばれた発明家だとある。

「鎖国」による泰平の世で世界の進歩から立ち遅れた日本は、
明治に入って西洋に追いつけ追い越せでしゃかりきに頑張った・・・
みたいに、一般的には「鎖国」はとかくマイナスのイメージで語られることが多い。

「ガイジンの夕べ」の方でこの後書いていきますが、
江戸期の日本は決して引きこもりになっていた訳じゃない。
色々と制約もあったので、西洋のように自発的に科学技術全般が飛躍していった
訳でもないけど、オランダ商館を通じて西洋文化もそれなりに入ってきていたし、
少ない情報を熱心に学んで日本ナイズして研究・開発にいそしむ努力家もいた。
和時計の先には、そうしたものも展示されている。


       CIMG6193
       (18世紀初頭製作:日本人が作った地球儀)


       CIMG6199


↑これの来歴はちょっとわからないけど、日本語が書き込まれているので
日本人の手によるものだろう。
オランダ商館は地図ももたらしているので、それを基に描いたものかもしれない。

日本の左下に描かれている島嶼部がVOCがテリトリーにした辺りで、
大商館のあったバタビアは今のインドネシアのジャカルタ。
緑と資源の豊かな無数の島々が連なるインドネシアを、
ヨーロッパ人は「エメラルドの首飾り」と呼んだそうなんだけど、
ちょっとこの地図では首飾りが台無し・・・泣き笑い

「江戸時代の科学技術」のコーナーはすぐに終わって、近代へと突入する。
ここに鎮座ましますのが

       CIMG6222


いわずとしれた零式艦上戦闘機(二一型)。
かはくにもあったのか・・・
確か、靖国の遊就館にもあったよな。
でもどちらかというと、人間魚雷「回天」とか特攻機「桜花」の方が記憶に残っている。

「こんなちゃっちいのでホントに戦地で
活躍してたのか!?」


・・・それが遊就館での素朴な感想でした。
でも、かはくの零戦はカッコ良く見える。

零戦の足下には

 【「YS-11量産初号機」募金のお願い

  当館では、YS-11量産初号機を良好な状態で未来へ継承するため、現在、
  羽田空港内で保管しております。YS-11量産初号機の維持管理等にご協力
  くださいますようお願い申し上げます。】

と募金箱が設置されていた。
YS-11か・・・
先日、アメリカへ向けて飛び立ったやつが空調トラブルで引き返したとかってニュースを
旅先で見たけど・・・あ、あれはMRJか(笑)。
ま、なんにせよ少子高齢化で人口減少が必須の日本を支えるのは
世界に誇る技術力であることに違いはない。
頑張れボクらのMRJ。
てことで、寸志を募金箱に放り込んで本来のお目当てを探す。


       CIMG6224


近未来的なこの辺のブースは宇宙開発がテーマ。
ここでは小惑星探査機はやぶさが小惑星イトカワから採取した微粒子が公開されている。
と言ってもとてもちっちゃいモノらしく、光学顕微鏡を覗いて観察するようになっている。

なんで顕微鏡の写真がないのかと思ったら、肉眼で見られるオープンな展示じゃないので、
順序よく並んで1人ずつ見るようになっている。
持ち時間は1分。
人は少なかったけど、わたくしの前にも後にも人はいたので、
悠長に顕微鏡の写真を撮ってる場合じゃなかったのだ。

で、肝心のイトカワの微粒子ですが・・・
うまく合わせられなかったので、全然わかりませんでした(笑)。
まあ、お子ちゃまが来ることが多いので、ちびっ子があれこれ操作しているうちに
ターゲットに焦点が合わなくなってしまうのだろう。
たった1分だから、焦点が合うまで粘る訳にもいかないし。

てことで、残念な結果ではありましたが、ここにこんなものがあるなんて
全然知らなかったので、そのことを知っただけでも収穫と申せましょう。

さて、ここでの用事は済んだので出口を探していると、
こんなスペースがあった↓。

       CIMG6225


ここでプチ講演会でもあるのかな。
歩きながらどんなことをやるのだろうと思って見てみたら、

【7月23日(土)ディスカバリートーク
 「日本の植物とシーボルト」
  植物研究部 秋山忍
 開始時間:11:00~、13:00~(各回15分程度)】

うわっっ、シーボルト!?
植物への造詣は非常に浅いわたくしですが、シーボルトとなると話は別。
ケンペルやツュンベリーと同じく、シーボルトはオランダ商館付医師だったので、
もう旬もいいとこです。
ま、個人的には今のところシーボルトさんてあまり好きじゃないんだけどね。

しかし、2回目の講演まであと1時間以上あるぞ・・・
ちょっとそこまでは待てないな。
ので今回はパス。
夏休みに入ったお子ちゃまたちで賑わう地球館を出て、日本館へ向かう。



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最終更新日  2016年09月08日 23時02分19秒


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