カテゴリ:認知症
少し前に家族内で誰が成年後見人になるかで揉めやすいという話をしました。
舛添要一さんもかつて認知症の母をめぐって家族内で対立が起きた。 兄弟間で介護に対する考えの相違などから姉とは絶縁状態。 その頃、東京を中心に仕事をしていながらも、認知症の母の介護のために毎週末、九州まで帰省した。 その後も家族間は絶縁状態が続き、実母の葬式に家族を呼ばず、隠れしのんで葬式が行われた。 同じ家族であっても、性格も違うし、考え方も違う。 そう考えると家族ではない第3者の方が良いのではないかと思ったりする。 家族以外で成年後見人になるのは、主に弁護士、司法書士、行政書士、社会福祉士などです。 後見人費用は、誰に頼むか、どれだけの仕事をしていただくかによって金額は異なってきますが、だいたい月3万円~5万円ぐらい。 金銭的な面を考えると、家族内の人が成年後見人をした方が費用は安く抑えることが出来ます。 では、親族以外の方が、「成年後見人」をやっていただいたら上手くいくのだろうか このことについて、正直上手くいかない場合が多いのではないかと思われます。 理由 ●成年後見人は介護しなくてもよい。 あくまで成年後見人は、契約などの法律関係などについて代理する。 ●1度成年後見人が決まったら、解任させることは難しい。 ●普段介護している親族と親族外の成年後見人の間に考え方の相違がある。 ●成年後見人は家族に財産状況を教える必要がない。 「夫婦別産制」という法律があり、たとえ夫婦であっても教える必要がない。 ●親族に相談せずに成年後見人の一存で、施設入所や介護用品の購入を決定しても問題はない。 ●成年後見人の費用も気になるところですが、後見人の仕事の内容を親族へ報告する義務がない。 上記に掲げた内容を見ただけでも上手くいきそうにないことは容易に理解出来るだろう。 普段介護をしている親族の意見を全く聞かないで、独断で物事を決定して、しかも親族への報告義務もない。 しかし、法的義務がなくても親族へ相談や説明するかしないかはモラルの問題です。 家族の介護労働に対する対価は支払われないのに、介護をしない成年後見人には毎月数万円の報酬が支払われる。 ここでやっぱり問われるのは、「成年後見人の人格」なのです。 法的に報告義務がなくても親族に報告したら喜ばれるし、介護する義務はなくても少しでも介護に協力してもらえれば円滑になります。 成年後見人になるにあたって、講習会のようなものを受けることになっているそうだが、それだけでは、「ペーパードライバー」と一緒。 成年後見人は介護しなくてもよいと行っても、親族からすれば、介護の多少の知識は知っていてほしいと思う。 「自立支援医療証」、「障害者手帳」、「介護用品」、「介護サービス等」、「介護住宅へ改修」等、医師に診断書を書いてもらったり、役所へ手続きをしたり色々事務手続きがあります。 社会福祉士の方が後見人の場合だと理解が早いですが、弁護士や司法書士などの場合、介護の知識はほぼ皆無に等しいです。 法的守る為の成年後見人であっても、介護を必要とする人の契約行為の代理を引き受け報酬をもらうわけですから、多少の介護知識は知っておいてほしいと親族は思うのです。 成年後見人と親族がお互い暴走しない為にも、月2回は連絡を取り合って報告することにする。 と言ったことを任意ではなく、義務化すれば少しでもお互い円滑にやっていけるのではないかと私は思います。 いつもご覧くださりありがとうございます ●医学 1位 ●統合医療 11位 ●認知症 45位 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年06月19日 03時17分39秒
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