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カテゴリ:小学校での読み語り
朝から曇り空でしたが、冷たい雨が降り出しました。
それでも元気な小学生。授業前にサッカーの練習ですって 今日は6年生です。 朗読 蜘蛛の糸 芥川龍之介 作 「三つの寶より」 改造社 素話 あくびがでるほどおもしろい話 松岡享子 作 おはなしのろうそく 5 東京子ども図書館 今年は6年生には、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を読んでいます。 お話会のメンバーに教えてもらった「三つの寶(たから)」という本に 出会ったからです。 この本、子供たちがまわりから覗き込んで楽しく読める本を作りたい、という思い から芥川と数名の友人が企画したそうですが、発行されたのは芥川が亡くなった後、 昭和3年でした。 まさに手作りの本。布張りの丁寧な装丁で挿絵は一枚ずつ切り張りしてあります。 「蜘蛛の糸」ほかタイトルにもなっている「三つの寶」、「魔術」、「白」など数編 の短くて不思議な話が入っています。 個人的に手に入れるのは難しそうですが、幸いなことに近所の図書館にありました。 「蜘蛛の糸」といえば、道徳の教材としてもよくつかわれる話ですが、 読み語りの時間では、良い悪いではなくて、 ある状況の中での心の動きを、あるがままに感じてほしいな~と思います。 「悪いことしたら地獄に落ちるよ~!」的な読み方では楽しくないですからね。 それよりも、旧かなづかいで書かれた文章は読むと独特の響きがあるように感じます。 その響きや、表現の美しさを耳で楽しんでほしいです。 そして、 朝から地獄だのお釈迦様だのがでてきて、かしこまったムードになってしまうので このあとには「あくびがでるほどおもしろい話」でリラックスしてもらいます。 この、ほんの2分間のお話がなんと面白く、心をほぐすことでしょう。 松岡享子さんの言葉のセンスが光っています。 どのクラスでも、子供たちの笑顔がふつふつ湧いてくるのを見ていて、こちらも 嬉しくなります。 今日のクラスは、笑ってはいけないと思っているみたいでしたけれど。 みんな口の端がピクピクしてるぞ~でも声は出さない 担任の先生も子供たちと一緒に座って楽しんでくださると、子供たちはリラックス しやすいのですけれどね。今日の先生はずっと端に立って子供たちを見ていました。 本当にクラスによって聞く態度も空気も違います。 でも、心の中で思い切り笑ってね、覗かれないから大丈夫 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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