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カテゴリ:小学校での読み語り
絵本の定番、「ちいさいおうち」を読みました。
松居直さんの講演を聞いてきた友人から借りて読んだ 「松居直のすすめる50の絵本―大人のための絵本入門」で、お馴染みの絵本の 力を再認識しました。そこで、今回はこの本を選んでみました。 小さい子はとても集中して聞く絵本です。5年生では…? ちいさいおうち バージニア・リー・バートン 文と絵 石井桃子 訳(1965年発行) 岩波書店 1954年 初版 岩波書店 こちらのブログで紹介されています。 始めのうち、のどかな田舎の風景ではちょっと退屈していた数名の男の子たちですが、 ちいさいおうちの周りで街が変化していく場面になると、「お~」と身を乗り出して きました。慌ただしい街の様子の方が今の子供たちには興味深く馴染みがあるのでし ょうか。 「ちいさいおうち」が田舎に引っ越していくと、また無関心になっていた彼ら。 “ながい~”と呟く声もありましたが…。 ふふふ、気にしない、気にしない。 それでも、読み終えて皆の顔を見ると、ほんわかした表情になっていました。 何を感じていたのかな。 「ちいさいおうち」は何度も発行されています。日本での初版から何と50年以上たっ ているのですね。初版では文章が縦に綴られていました。当然本の開き方も右開き。 そのため原初の左から読む文と絵では不自然になるために絵は反転されていました。 こうして見ると、色もずいぶん違いますね。サイズも縦長でした。 今日読んだのは、サイズも開きも原書に倣ったものです。(上の絵本) 絵本としては長い話です。読み語りの15分間ぎりぎりでした。 けれど、孫の孫のそのまた孫の人までのお話ですから、15分だって短いくらいかも しれませんね。 朝晩の変化、季節の移ろい、時代の変遷など、さまざまな長さの時の流れが、ずっと 変わらない「ちいさいおうち」との対比で無理なく表現されています。作られて半世紀 も経っているにもかかわらず、そこに描かれた「今」はまさに私たちの「今」そのもの です。 大人も、文字を読まずに目と耳で読むと楽しめます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.12.05 13:07:59
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