※「病気」等センシティブな内容を含みます。閲覧にご注意下さい。
「…では、Ⅾ大学病院の〇〇先生から開会のご挨拶を賜ります。」
折角、がんになったのだから。
やってみたい事を、がんだからこそ出来る事をやってみよう。
オンラインがん患者会、初参加。
セルフヘルプグループへの招待 患者会や家族会の進め方ガイドブック [ 岩田泰夫 ]
偉い人の長々とした開会挨拶を賜っている間、思ってたんと違う?とうろたえていた。
がん治療の為の受診先B病院の婦人科外来の近くには患者相談窓口がある。
「がん相談支援室」の看板もかかっており、オンライン患者会のチラシを見つけた。
コロナ禍真っ最中にがん罹患した自分は、入院中も外来でも他のがん患者さんと実際に会話する機会が皆無であった。
好奇心と勢いだけで参加を決めたが、まさかの「オンライン開催は今回初めて」の患者会であった。
開会挨拶の後、主催者側の参加者が顔出し・挨拶を次々続ける。
参加者より主催者側の方が何倍か多い。
PC画面に見知った顔。
B病院のがん看護専門看護師だった。
がん告知された日、延々と私の左肩をさすり続けた手を思い出す。
主催者側の方は、進行役以外顔出しなしで参加するというアナウンスだったが、最高に気まずかった。