122521 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

Channel Shinzo しんぞうチャンネル

Channel Shinzo しんぞうチャンネル

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2006.06.14
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類
そんな、科学環境部から書かれた2つの記事が14日の朝刊にあった。
ひとつは元村有希子記者の「発信箱」と、山田大輔記者の「記者の目」。

社会部や政治部やスポーツ部など違って、濁りがない記事が頼もしい。

「発信箱」は小泉首相が5月にアフリカ歴訪の前に、急遽設立された「野口英世賞」に
ついての意見。

小泉さんの意図はわれわれ素人でもみえみえですが、科学ジャーナルの分野の専門家だ
からこその背景から見た視点でしっかり書かれている。

まあ、ノーベル賞の候補にもたびたびノミネートされた野口博士に関しては、「野口英
世記念化学賞」という50回の歴史を誇る賞がすでにあるらしい。

また日本発の国際的な化学賞としては、これもすでに「日本国国際賞」というものがあ
り、皇族や三権の長が授賞式に出席されるという大変格式が高い賞だといわれている。

そのような背景の中で、なんで今更アフリカの医療に貢献した人に与えられるという、
思いつきの名目で、賞金が1億も、2億もする発案をつけ刃のように思いつくのか。

という危惧を抱く内容となっていた。

また、山田記者の「記者の目」は。悪名高い戦時中の「731部隊」に関する記事。
現代に至っては、その当事者はいうまでもなく、多くの日本人にとっても過去の話と忘
れられているが、世界の研究者や被害者はけっして忘れていないと警鐘を鳴らしている。

中国おいて生物戦被害を研究している米国のフランツブラウ教授は、今年10月に開催
される世界医師会の場で、生物化学兵器被害に関する日本の医療界の釈明を求めるとい
われているし、8月に北京で開催される国際生命倫理学会でも特別テーマとして「731
部隊」が取り上げれるらしい。

これらの問題は、私を含めて多くの日本人の無関心と、知識のなさで、うやむやになっ
てしまってて、最近指摘され出した、中国に残された「化学兵器」の回収問題でも、中
国が過分な要求をしていると、メディアの記事は責任回避状態に覆われている。

多少はそんな部分があるやも知れんが、今回の「記者の目」は、科学と社会との関わり
の中での問題提議がなされている。

それは、「731部隊」の一部の元隊員による責任を明らかにする活動と、同じ敗戦国ド
イツの例の紹介である。

ドイツでは、ニュールンベルグ裁判(米国第1法廷)は人体実験などに関与した医師ら
被告23名の内7名を死刑、5名を終身刑にするという責任を課した。
判決は”勝者の裁き”に終わらずに、後世に影響を与えた「許される医学実験」の倫理
基準(ニュールンベルグ・コード)も提起した。
それを受けてベルリン医師会は88年に改めてナチズムに関与した医師の責任を問う反
省声明もだしているという。

いろいろな面でけじめをつけているドイツの態度は、やはり多くの示唆を日本に与えて
いるように感じるなあ。

いわゆる騎士道精神というやつ。

日本がいくら「侍」「侍」といっても、口先だけと思われないように、少しは論理的な
思考の必要を、科学ジャーナリストたちに教えられた。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.06.14 16:42:17
コメント(0) | コメントを書く


PR

Profile

しんぞうおじさん

しんぞうおじさん

Calendar

Comments

匿名。@ Re:福岡デザイン専門学校の卒業制作展のごあんない(02/06) コメントが少ないようだが 都合の悪いコメ…
Kimiko@ Re:デンマーク北欧マンス(10/22) ポスター展行きました。感動しました。 …
春うらら@ Re:1)ダーウィンという概念(02/12) 当たり前になっているダーウインの名だが…
kwhats@ Re:転倒の顛末(12/14) 気をつけてくださいね。 まだまだ長生き…
模索のひと@ Re:寄り道の楽しみ(04/23) 人生の醍醐味は、寄り道にある

Favorite Blog


© Rakuten Group, Inc.