かもちゃん、ばさばさすれば
つ せま 夕暮れのそういう日、午後、突と、薄る。 、、、、、、、 愚弄に没頭する―――徹底的に破壊してしまう、麻酔。 孔雀いろの空、おお、肉のかたまりのあぶり、森とける夕陽、 ―――で も 口 か ら は ち っ と も ろ く に そ ん な 言 葉 出 て こ な い 。 ・・・・・・労働規定や、保険、税金。 躍動する、飛散する、数字。 あまた 許多―――。 脂のよく染み込んだ革・・そうだな、吊革だな。 それで中吊り広告だな、 それで電車の窓からビルを支点としたダイナミックなコンパスを回す。 ・・・・・・傾く翳りの方へ。 雲よ、真紅に彩られた一幅の絵画の額縁のたあいもない白の変化よ。 ―――陶器だ。 おっと。 おっと。 ・・・・・・字を間違えた。 でも僕も『フランソワ・ブーシェ』の話をしたい。 “ソファに横たわる裸婦の白昼夢的演出における香炉”―――。 そして僕はいまこの時こそO・ヘンリのこの文章を紹介するべきだ。 「ロンドンの霧三〇パーセント、 瘴気一〇パーセント、ガス洩れ二〇パーセント、 日の出のときに煉瓦敷きの中庭をおりている夜露二五パーセント、 すいかずらの匂い一五パーセントの割合の混合物」 (僕がもっとも評価する、素晴らしい分析の一つ) 、、、、 、、、、、、 犬の死体を入れたら、それは大体ボードレールです。 「おおくのどくしゃは、にほんごがよめないので、 ぼくも、にほんごを、かいてやろうと、ちょうはつする」 ―――長髪する。 そして僕は人知れず、ロリータのナボコフ氏を想う。 わかるだろうか、 ―――プロフェツァイウングたる僕の帝王切開。 そして、僕の視界には空想上のかもちゃんが、 ビックラビットのフレミッシュジャイアントをお腹で抱いている。 [不思議の国のアリスとガリバー旅行記のシナリオを混ぜ合わせたら、 こんな不自然な景色が出来上がる。] 「それは大体うさぎダロ!」 ―――意味がわからない。 「でもそれは大体うさぎダロ!」 ―――好きです。 ものすごい加速度で鯉を巨大な網ですくいたおして、 巨大な金魚すくいを地でやるようなところが・・・。 、、、、、、、、 妄想は僕の肥料だ。 いや違うね、こう言うべきだ、ゴーマンかましてよかですか? ―――それで・・・えと。 僕の一日の喋る数は千文字にも達さない。 それだのに奥さんがいると二万文字ぐらいになる。 これは損なのか、得なのか? みずじかけ うわあかり 水為掛の上明・・・・・・・。 いつか 早晩。 ―――顔が歪んじまう。 嘘か真か『B級ニュース図鑑』によると、 昭和三〇年代前半まで、東京の足立や江戸川あたりでは、 「坊や、肥だめに落ちる」等の記事が見当たるらしい。 夕方のニュースに動物がでてくる国に肥溜がないのはいけない。 「もっとおこれ!」 ―――意味わからないから好き。 「もうカポるぞ!」 ・・・・・・社会とは一体何なのだろうな、 台風で工場の屋根が吹き飛ばされ、 仕事がほとんどできなくなり、 明日は仕事かの情報のために右往左往する。 ―――はたらいて、いえにかえって、やすんで、 べんきょうして、ねむって、 いずうさをかぽって、それでおこって、それから、そらをとんで、 みぎにからすいればだいたいはなしをきいてやり、 ひだりにすずめいればだいたいはなしをきいてやる。 ふゆはさむいからだいたいすとーぶをだいていて、 なつはあついからだいたいこおりやのまえでしんだふり。 ぷてらのどんにあって、それから、だいたい、 にょほほ とさ け ぶ ! かいちょう あ ら わ る ! 、、 ―――浣腸。 政治家はあれだけど、これがもし一つの会社なら、 君はクビにならないまでも窓際に追いやられる。 ―――情報。情報。情報。 そりゃ僕だって結節点や転換点について語りたい、 でも眼を細めると廊下におちている、 汚れた脱ぎっぱなしの靴下を拾う母親みたい―――だ・・。 ところでバターナッツマウンテンファームって語呂がよすぎて、 長い間ずっと空想上のシロモノだと思っていた・・。 (こ、)マーシャル!