札幌の賃貸【逍遙館】の軌跡

2019年は【男はつらいよ】50周年であり、50作目が公開されるという寅さんイヤーとなりました。
今どき「男はつらいよ？寅さん・・・って」と思われる方もたくさんいることでしょうが、「寅さん！キターーーーーー」
「よっ、待ってました！」とニンマリしてしまうオールドファンもいます。
実はわたしもそのひとり、自他共に認める寅さんファンです。



一昨年10年ぶりに再会した同級生のYちゃんのお土産は寅さん！

毎年クリスマスカードを送ってくれる敬虔なクリスチャンのMちゃんからのメッセージにも寅さんが・・・。(いつもありがとう）



つまり同級生にとっては、わたし＝寅さんなんですね。（＾＾）

そして世間が寅さん熱に浮かされるという現象がひそかに起こっていて、渥美清さんが亡くなったことで寅さんも終焉を迎えたと思っていたファンが驚くほどの「寅さん風」が吹き荒れました。

主人から「若い人の間で寅さん人気が高まっているらしいよ。どうもBS配信されたことで、知らなかった世代にも評価を得たみたいだね」と聞いてはいましたが、実際に新宿のBEAMSで寅さんコラボ企画を見かけたときは、びっくり(*_*)



寅さんどてらダウン、雪駄スニーカー、スエット腹巻などなど高額商品の数々に度肝を抜かれました。
どてらダウンに４万円はさけないわたしが買ったのは、かなりお値段控えめな手ぬぐい。



調べてみたら、シャチハタやタワーレコードもコラボ商品を出しているそうで、寅さんモンチッチなるぬいぐるみもありました。
すっ、すごい・・・

ここ10年来のお友達Kさんが、わざわざ会社まで届けてくれた「寅さん中華そば」



もったいなくて食べられません。
このままコレクション入りになりそう。

渥美さん没後もコスプレイヤーとして寅さんになりきる方がいます。



その方のコスプレ写真をツイッターに上げた若者が「元ネタがわからないけど格好いい」という感想が添えられていたのを知って、時代を超えて愛される寅さんに更に魅了されたのでした。

そして12月27日に50作目【男はつらいよ　お帰り寅さん】が公開となりました。
寅さんがCGで復活するという噂を耳にしたときは「渥美さんが作り上げた車寅次郎というキャラクターを渥美さんの意思なくしてどのように登場させるのか」という疑問がありました。
観たいけれどこわいと思う気持ちもあったりちょっと複雑だったのですが、時間が経っていざ公開となったら「やっぱり観たい！」という素直な気持ちになりました。



渥美さんと一緒に寅次郎を育て上げた山田洋二監督を信じていれば、こわいと思うことなんかなかったなぁというのが、映画を観た後の感想です。
22年の時を重ねた登場人物が、「寅さんへのなつかしさと愛情」という観る側と同じ気持ちを持って、それぞれの役を演じているのがわかりました。

当時の松竹演芸館の雰囲気こそ全くないきれいな劇場ではありましたが、そこここにただよう温かい空気は、むかし味わったものでした。

お帰り　寅さん。

追記



NPO法人北の映像ミュージアムのスタッフ新目七恵さんという方が発行人の【映画と握手・第5号】は寅さん特集！
購入の際に新目さんと少しだけお話しをさせていただきました。
映画が人生のすべてという方が、寅さん映画を愛してくれていいるのが、とても嬉しかったなぁ。



わたしの「寅度」は60％

｜逍遙館俱楽部代表｜

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