札幌の賃貸【逍遙館】の軌跡

温泉に行く楽しみのひとつは温泉街を歩くこと。
今まで行った温泉で心に残っているのは、黒川温泉や鉄輪温泉。
そのどちらもお湯が良いだけでなく、温泉街がとっても魅力的でした。
そう言えば北海道の温泉って、雰囲気のある温泉街が少ないと思いませんか。

定山渓を発見したのは修験僧美泉定山さんだと思っていましたが、定山さんは温泉を開発した方で、発見者はあの松浦武四郎さんとのことです。



大正7年開通した定山渓鉄道の駅があった場所に建つプレート。
定山渓観光ホテル山渓苑前、ここが駅前だったんですね。



大正13年小樽新聞社が設立30年の記念に公募した北海道三景で「利尻富士」「定山渓」「洞爺湖」が選ばれ、翌年建てられた記念碑。



山渓苑脇の坂道を下りたらすぐ豊平川に掛かる月見橋にたどり着きます。
月見橋の横に誰でも自由に入れる足湯があります。



足湯の場所にある美泉定山さんの座像



看板犬のいるお店発見！



月見橋を渡って見つけた「足つぼの湯」

1960年代以降この豊平川沿いに建った宿泊施設は、高度経済成長期の旅行ブームに乗って次々に大型化して大層な賑わいを見せたそうですが、今ではひっそりとしています。



使われていないものも多く廃墟化している建物もあります。



ホテル渓谷荘は有名な廃墟。
古い施設ながらお湯がいいと言われていたそうで、入り口には看板犬ラッキーという白い雑種のわんこがいたようです。



こんな姿のまま放置されているのが悲しい。



また豊平川沿いの福寿苑別館も使われていません。
有名建築家田上義也先生の設計だというのにもったいないですね。



二見公園の奥に鎮座する「かっぱ大王」なんと私と同じ歳みたい・・・

公園から豊平川の河原に降りて二見吊り橋を目指します。



橋の上からかっぱ淵を眺めたり



温泉街の方を眺めたり

定山渓は自然に囲まれた豊かな温泉地だということがわかります。
今回はちょっと歩いただけですが、浴衣でそぞろ歩きを楽しむことができる情緒ある街であってほしいと思いました。
小さくても入りたくなる商店や甘味処などが点在したら、もっと魅力的な温泉街になるのではないでしょうか。

｜逍遙館俱楽部代表｜

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