札幌の賃貸【逍遙館】の軌跡

12月の日暮れは早く、サクラのアパートを後に西早稲田駅を目指しました。



学習院の旧正門のそばにその駅はあります。

副都心線でふた駅、新宿3丁目で降りたわたしたちが目指したのは、
新宿を代表する老舗喫茶店【名曲・喫茶らんぶる】



行こう行こうと思いつつ、あまり新宿に縁がなかったため今までスルーしていましたが、ようやくかの有名店に足を踏み入れることになりました。

最近買った雑誌の表紙になっていたこともあり、地下1階と2階が吹き抜けとなったあの空間、昭和30年より使われ続けているテーブルと椅子にレッドカーペットと大きなシャンデリアを味わってみたいと、ここにきて強く思ったこともありました。



いつも混んでいると聞いてはいましたが、なんと言っても200席もある大型店なのだからと高をくくっていたのですが、さすが新宿、さすが人気店・・・満席でした。
でも少し待つと席に案内してもらうことができました。

何を頼むかはすでに決まっていまして、



冬ですが、大好きなクリームソーダは外せません。



Yちゃんは、コーヒーゼリーでした！

歌舞伎町の喫茶店文化は台湾人が作ったと言われており、ここの創業者も台湾からの留学生。その方は医学部を卒業された博識のある方で、このお店の名前らんぶるはフランス語で琥珀を意味します。
このお店の内装も、旅を愛する創業者が客船をイメージして作ったそうです。
吹き抜け部分の下の階に座ったからなのか、たしかに豪華客船の船底部分にいるような感じがしました。（豪華客船には乗ったことがありませんが・・・(^_-)-☆



階段の上から見下ろした際にとても広く見えたのは、大きな窓がミラーになっていて客席が映り込んでいるからよけいにそう思ったのかも知れません。



これだけ混んでいてざわめいていても、窮屈な感じはしませんでした。
名店には名店と言われるだけの理由があるのですね。

お店を出たらすぐ向いのビームスジャパンに「男はつらいよ50周年」とのコラボ企画が！



もちろん入ってお買い物。
なんと寅さんドテラが42,000円！！
さすがに買いませんよ～
買ったのは手ぬぐいでした（＾＾）



ついつい寄り道をしてしまいましたが、今日の最後に行きたかった場所に向かいます。

原宿駅舎（1924年建築）



三角屋根に風見鶏の尖塔が付いた「ハーフティンバー様式」のデザインがかわいらしい建物です。

しかし、山手線最後の木造駅舎だったため防火地域である周辺に適さないことを理由に、東京オリンピック・パラリンピック終了後の解体が決定。
そんな記事を目にしたのは3月頃のことでした。
若い頃はもっぱら竹下通りにばかり目が行き、その貴重な存在に対して気にも留めないで利用していたことにハッとしました。
一枚も写真を撮ってこなかった・・・。



今回どうにかギリギリでしたが、駅舎を写真に収めることができました。
95年間お疲れ様でした。

そして、またわたしの気ままな東京逍遥を「楽しかった！」と笑顔で締めくくってくれたYちゃん、ほんとうにありがとう。
「また来年会おうね」と手を振りあってお別れしましたが、2020年は世界中が新型コロナウイルスの猛威で凍結状態となりましたね。
でも明けない夜はないように、この未曾有の出来事も乗り越える日が必ずやってくる！
ウイルスを正しく理解し、医療従事者とエッセンシャルワーカーへの感謝を忘れず、お互いを思いやる心と行動で打ち勝つしかありません。

では、次回も2019年冬旅の続きをご覧ください。

｜逍遙館俱楽部代表｜

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