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2004.11.28
テーマ：レンタル映画(815)
カテゴリ：～2006年 映画・ドラマ
今日は、「座頭市」ですね。
これは、たけしさんの映画を見てない私にとってもとっつきやすく、面白かったですよ。 ☆しあわせな孤独☆（2002）デンマーク スザンネ・ピエール監督 ソニア・リクター・・・・・・・セシリ ニコライ・リー・カース・・・・ヨアヒム マッツ・ミケルセン・・・・・・ニルス パプリカ・スティーン・・・・・マリー スティーネ・ビェルレガード・・スティーネ  ストーリー セシリとヨアヒムは、結婚を目の前に控えるカップル。 ある日ヨアヒムがセシリの目の前で交通事故にあった。 加害者は医者の妻マリー。娘のスティーネと口論していて前方不注意だったのだ。 ヨアヒムは一命は取り留めたものの、首から下が麻痺してしまった。 セシリは、献身的に彼を介護しようとするが、ヨアヒムは事故のショックと今の自分の状態を受け入れる事ができずに心を閉ざしてしまう。 彼に受け入れられず傷つくセシリ、そんな彼女の支えになろうとニルスは彼女の相談に乗ってあげるようになった。 ～～～～～～～～～～～ 上手い映画です。 それぞれの立場が、明確によくわかります。 セシリは23歳、若さだな・・・ ヨアヒムは、事故の後自分を受け入れることが必要だった。 彼女にはその時間が待てなかった。 ニルスは、元には戻れなくなってしまったね。 私には最初一時的なことだと思えたのだけど、それを追い込んだのは、娘のスティーネの潔癖さだろうか。 ティーンエイジャーのこの娘、一番傷つきやすく反抗的な時期だ。 事故の責任も感じている。自分と口論しなければ、事故はおきなかったと思ったのだ。 妻のマリー、平凡で問題のない家庭だと思っていた。 ちょっと最近、娘には手を焼いていたけれども。 でもそれも思春期の娘にはよくある事だろうと。 子供の面倒を見て、夫の世話を焼きそれが当たり前だったのに。 安定していると思った地盤が揺らぎ始めるのは、感じていただろうか。 事故をきっかけに、それぞれが自分を見直すことになった4人。そして娘もそうかな・・・ タイトル「しあわせな孤独」もなるほど、と思った。 大いにネタバレ↓反転してください セシリは、若くて未来があってこれから人生を築きあげようとしている女性だものね。 彼女に無理強いする事はできないかもしれない。 もし献身的に身を犠牲にして、ヨアヒムを支える生活を始めたとしたなら、この映画あまりにも偽善的になってしまうような気がする。 私の年齢ならそれは可能だと、見ながら思ったけど・・・やはり若いセシリにそれを強要するのは気の毒だと。 そして、それを一番わかっていたのが、ヨアヒムだね。 ヨアヒムはとにかくショック状態で、最初は自分の事しか考えられなかった。よくわかる。私でもそうだろう。 自分が生きていることを喜ぶことなどできない。 ましてや、彼女の気持ちなど、考える余裕がない。 医者に相談するセシリの場面で、医者が「ヨアヒムと別れるべきだ」ときっぱり言ったのは、納得しながらも、日本ではこういう相談は受けないだろうなと思ったのだが・・どうだろうか。 ヨアヒムは彼女のあふれるばかりの若さが、ますます自分を惨めに感じさせると、そうも思ったと思う。 彼は一気に年をとった。 彼の安らぎって、いつも看護してくれる母親のような看護婦なのではないだろうか。 ・・そういえば、彼の両親は一度も出てこなかった。 ・・確か、彼には両親がいたはずなのだが・・・ そして、ヨアヒムはセシリを解放してあげようと思った。 偉いと思う。しがみつきたくなる、私なら。 でもしがみつこうにもセシリの様子を見たら、やっぱり縛り付けて置けないよね・・・ セシリがすがりついたニルス。 セシリは誰かに慰めてほしかった、それがたまたまニルスだった。 お互い、慰めあいだとわかっていたのにね。 中年（といってもまだ若いと思うのだが）ニルスは、セシリと違う形で出会っても恋しちゃったかしら・・ 彼なら、そうなったかも・・ でも、一時の熱に浮かされた、浮気のように思えたんだけどね～。 娘が口出ししなければ、また収まるところに納まったように思ったんだけど。 知ってしまったおかげで、妻のマリーも感情的になってしまったし。 そうなると、どんなにマリーが懇願しても、ニルスはやっぱり出て行かざるを得なくなってしまった。 でもセシリは違う形でニルスと出会ったら、こういう関係にはならなかったのではないかと思う。 セシリは、ヨアヒムを支えようと思ったけれども、できないとわかった。 さりとて、ニルスと一緒になる事も今は考えられない。 熱病に侵されたようなニルスとの関係だったと、わかっているのだと思う。 だから、それぞれみんな孤独になったのだ。 そうして、自分をもう一度見つめなおすのだね。 もしかしたら、時間が経ったらセシリはニルスに連絡をとるかもしれない。 もしかしたら、ニルスは子供達の顔を見に行きながら、マリーと穏やかな会話をするようになるかもしれない。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ いろいろ考える映画でした～。 いい映画だと思います。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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あ～。嬉しい。
って、なんでかというと、 いわゆるロードショー系じゃない映画を共有できるのは楽しい。 私もこの作品今年みました。 シュールな映画ですけれど、タイトルが気に入って思わず。 見てみたらきれいごとじゃないのがよかった、、なんて記憶があります。 トラバしちゃおっと。 (2004.11.28 22:36:40)
＞あ～。嬉しい。
＞ ＞って、なんでかというと、 ＞いわゆるロードショー系じゃない映画を共有できるのは楽しい。 うんうん。そうだよね～。嬉しいな～。 なかなか、私のところはこういう作品を上映してもらえないから、レンタルになっちゃうのですけど。 ＞私もこの作品今年みました。 ＞シュールな映画ですけれど、タイトルが気に入って思わず。 ＞見てみたらきれいごとじゃないのがよかった、、なんて記憶があります。 ＞トラバしちゃおっと。 そうだよね、キレイ事では済まされないよね。 思わず自分だったら、ってそれぞれの立場になって考えてしまう映画でした。 (2004.11.28 23:14:54)
偏らずにいっぱい観てますね。こういう映画はなにで知るんですか?映画雑誌?ビデオのうたい文句？
(2004.11.29 08:26:57)
おもしろそう～。
「奇跡の海」でしたっけ。下半身麻痺の夫がやっぱり出てくる。。 エミリー・ワトスンので、かなり重そうで未見ですが、こっちは救いがあるのかしら？ ネタバレは読まずにいますね！ ほんとに ぷちさんはデンマークのとか、ヨーロッパのいろいろご覧になってますね。 情報通のお友だちがいらっしゃるのですよね。 「座頭市」見ました～。 結構、すんごく、よかったなあ～。！ (2004.11.29 13:19:38)
そうね～、患者の精神面の安定を考えると、
彼女には来て欲しくないということもあるだろうし、 （来ると荒れてスタッフが大変だし） １人の人間として、彼女の将来を案じてのアドヴァイスでもあろうし・・・・。 たまたま誕生パーティだったとはいえ、日本人なら しませんね、確かに。 示談で済んで、ニルスが払っていると思いますが・・・。 「ヨアヒムに示談金は払ったでしょ、（結婚前なので、彼女にはお金は無関係）そういうことをするようなあなたに家具代を払うお金はない」 という意味もあるのかな・・・・。 (2004.11.29 15:31:02)
こんにちは！！
昨日の夜は、「座頭市」見ました。 勝新太郎の座頭市は殆ど見たことが無いから 面白かったです。 でも、よく斬ったねぇ～。 最後のタップダンス？は なんだ？？って感じでしたけどね。 (2004.11.29 15:53:27)
＞偏らずにいっぱい観てますね。こういう映画はなにで知るんですか?映画雑誌?ビデオのうたい文句？
私の情報ソースは、主にこの楽天の方々です～～。 皆さんのレヴューで、教えていただいているんですよ。 皆さん、本当にたくさん見ていらっしゃるので、とても参考になります。 それと、週に１０本レンタルしている知人から｢なにか面白いものない？｣と聞いてます。 でも、急に聞かれてもすぐには答えられない事って多いですよね。 なので、思い出したら教えてもらうという感じです。 (2004.11.29 21:00:04)
＞おもしろそう～。
重い話なんだけど、じっとりしないんですよ。 そこがいいかな～～って思いましたよ。 面白いです。おすすめです！♪ ＞「奇跡の海」でしたっけ。下半身麻痺の夫がやっぱり出てくる。。 ＞エミリー・ワトスンので、かなり重そうで未見ですが、こっちは救いがあるのかしら？ ＞ネタバレは読まずにいますね！ ｢奇跡の海｣ですね。でも重そうな感じ？ 救いのないのは、気力のあるときにみないと、自分も落ち込んでしまいますよね。 ＞ほんとに ぷちさんはデンマークのとか、ヨーロッパのいろいろご覧になってますね。 ＞情報通のお友だちがいらっしゃるのですよね。 情報は、楽天の皆さんですよ～～。 がちゃさんのレヴューもとっても参考になっています。 メモを持って、レンタル屋さんに通っております。 なんか～メモ持ったおばさんという風に、すっかり覚えられてしまったかも・・・ ＞「座頭市」見ました～。 ＞結構、すんごく、よかったなあ～。！ ラストにニヤリだよね！！ 面白かったです～。 (2004.11.29 21:05:24)
＞そうね～、患者の精神面の安定を考えると、
＞彼女には来て欲しくないということもあるだろうし、 ＞（来ると荒れてスタッフが大変だし） ＞１人の人間として、彼女の将来を案じてのアドヴァイスでもあろうし・・・・。 医師との相談の件ですね。 すぐに精神科の医師が患者につくというのも、すばらしいと思いましたが、患者の家族に対してもそういう精神的なケアがあるのかも・・とも思いました。 必要な事ですよね～～。 ＞たまたま誕生パーティだったとはいえ、日本人なら ＞しませんね、確かに。 ほんと、たまたまでしょうけど、意外と明るく気楽なパーティみたいで。 あ～でも、パーティの主役の娘は、気が重そうな雰囲気でしたね。普通はそうでしょう・・・ ＞示談で済んで、ニルスが払っていると思いますが・・・。 ＞「ヨアヒムに示談金は払ったでしょ、（結婚前なので、彼女にはお金は無関係）そういうことをするようなあなたに家具代を払うお金はない」 ＞という意味もあるのかな・・・・。 そうか～。そうですよね。 で、あの家具の件は、うん、そうかもしれないですね～。 (2004.11.29 21:11:16)
＞昨日の夜は、「座頭市」見ました。
＞勝新太郎の座頭市は殆ど見たことが無いから ＞面白かったです。 私も、勝新の座頭市はまともに全部見たことないです。 こちらの座頭市のほうが、ポップだったかな～。 ＞でも、よく斬ったねぇ～。 ＞ ＞最後のタップダンス？は ＞なんだ？？って感じでしたけどね。 ほんと、切りましたね。 最大の見せ場だと思った、決闘のシーンは意外とあっさりでしたよね。 あら？終わりかよ～って(笑) ラストのタップは、あれは有名だったから、いつ出てくるのかと楽しみにしていたんですよ、私。 結構好きです、あの下駄タップ！♪ (2004.11.29 21:14:41)
昨日は「座頭市」を見てしまいました。
勝新のは見ていて、あんな雰囲気かななんて見てたんですが、それとは又違ってました・・今の映画ってことですかね。 夜になって一段と寒くなってきましたね・・風邪ひかないようにね。 (2004.11.29 22:26:57)
観てないのですが、、
ぷちさんの感想を読みに来たです。（笑） いっぱい、読ませていただけるような気がして。 ああ、嬉しかったです。ネタバレO～K～。 ひとめぼれ、の法則と似ていますね。 ピンチのとき助けてくれた人にはひとめぼれしやすい。。。 さりとて、本当の人間関係っていうのも、ホント難しい。。 繰り返して、、未見です（笑）。ご容赦を。 (2004.11.29 23:18:22)
＞昨日は「座頭市」を見てしまいました。
＞勝新のは見ていて、あんな雰囲気かななんて見てたんですが、それとは又違ってました・・今の映画ってことですかね。 そうですよね、雰囲気違ったでしょうね～。 といっても、勝新のは、ちょこっとお姿を知ってるだけだけど・・ でも、それだけでも、違うってわかるもの～～。 今風・・たけし風ですね。 ＞夜になって一段と寒くなってきましたね・・風邪ひかないようにね。 ほんと、師走がすぐそこ。 寒くなってスキー場も、雪が降ったって・・？ (2004.11.30 21:25:41)
＞観てないのですが、、
＞ぷちさんの感想を読みに来たです。（笑） ＞いっぱい、読ませていただけるような気がして。 ＞ああ、嬉しかったです。ネタバレO～K～。 ありがとうございます。ぜひ、チャンスがあったら、ご覧ください。 おすすめしちゃいます。 ＞ひとめぼれ、の法則と似ていますね。 ＞ピンチのとき助けてくれた人にはひとめぼれしやすい。。。 ＞ ＞さりとて、本当の人間関係っていうのも、ホント難しい。。 ＞ ＞繰り返して、、未見です（笑）。ご容赦を。 そうですね～～。 ピンチに助けられると・・スーパーマンみたいに思えちゃうんですよね～～。 これが、ウルトラマンに助けられたら・・どうなんだろう？ ウルトラマンも、だいぶ女性もお助けしているけど、彼に一目ぼれっていう設定はなかったな～～。 (2004.11.30 21:28:41)
ネタバレで書かれている、 最後のパラグラフには全く同感です。 ワタシは女性陣には最初から娘を含めて、 一気に「あ、わかる」みたいなとこあったんで、 ニルス、ヨアヒムの感情を追っかけて 観ているとこがありました。 ヨアヒムには看護婦さんがいて、内省的に なれただろうけど、ニルスは。。 オトコゴコロをとやかく言えませんが、 物凄くリアルな男に見えました。 トラバさせてね。 (2005.01.10 19:56:50)
ほんとに いろいろ考えちゃう映画でしたね～。
皆、普通の人、普段だったら、、そんな行動は取らないでしょうという感じの人たちですよね。 特に ニルスは良識もありよき夫で父親でしょうに。 やっぱり 「彼女はかわいそうな人なんだ」 っと娘に 言ってたように、男性は可哀想で綺麗な若い子には弱いのかしらん、だって、一番かわいそうなのはヨアヒムなのにね～。 ＜重大な事故＞をおこしてしまって妻は なんだか すごいしっぺ返しが来たようでした。 加害者側と被害者側と、普通なら はっきり線が引かれそうなものですけれど、。 ヨアヒムの両親にしてみれば、セシリの行動は許されないことですよね。 加害者の夫と不倫。 息子と婚約解消なんて。 マリーの家庭（加害者の家庭）だって、皆がみんな、そうとは限らないとはいえ 破綻してもおかしくない。 映画ではきっかけが二人の不倫でしたが、そういう形でなくても、なんにも 前と変わらずのほほんと過ごす、、というのは、ありえないことでしょう。。 時間。そうですよね～。 ＞そうして、自分をもう一度見つめなおすのだね。 ＞もしかしたら、時間が経ったらセシリはニルスに連絡をとるかもしれない。 ＞もしかしたら、ニルスは子供達の顔を見に行きながら、マリーと穏やかな会話をするようになるかもしれない。 「僕達は こうなる運命だったんだよ」 っというニルスの言葉は どういう含みなんでしょう？ 二人は 結ばれる運命？ 結局は結ばれない運命？ 一瞬だけ結ばれて それぞれ歩む運命？ どっちも違う気がするんですけど・。。 ＜偽善＞というのも たしかに見ていて頭によぎりました。 ヨアヒムと共に何事もなく寄り添うっと言うのは 無理がありますよね～。 (2005.10.07 08:14:50) |
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