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カテゴリ:観劇・映画関連話
(11日にUPした“前編”の続きです) 東京・渋谷のシアターコクーンで毎年恒例になっている「コクーン歌舞伎」、今年が11回目だったのだそうで。私は、今回初めて観ました。 今まで私には、「コクーン歌舞伎」とは、「“伝統的な”歌舞伎に“新しい”演出を加えた舞台」というイメージがありました。 “伝統的な”ものと、“新しい”もの。これらがうまく相容れるのか 私は開演前、若干不安に思っていました。 『“木に竹を接いだ”様な事になっているのでは』なんて思っていたのですが・・・ これは、全くの杞憂でした。 確かにその内容は、東銀座(現在工事中)や新橋、浅草などで上演されている歌舞伎とは、少々趣が異なりますが・・・ 「今までに無い、面白い舞台をつくろう」、そんな、スタッフさんと俳優さんたちの意気込みがひしひしと伝わってくる、そんな雰囲気でした。 今回の演出を手掛けられたのは、串田和美さんという方なのですが・・・ いやぁ、度胆を抜かれました。まさか・・・ 歌舞伎にラップ音楽を持ってくるとは しかもそのラップは、国内の第一人者のひとり、いとうせいこうさんのオリジナル。 ラップ音楽って、確か元々は“反体制的”な音楽ですから、「佐倉義民傳」のストーリーと見事に“共鳴”していた様な気がします。 また、プログラムに載っていたインタビュー記事によれば、串田和美さん・・・ 今回、伝統的な歌舞伎の“義太夫”を、“ラップ”に置き換えてみようと思われたのだそうで。 そのセンスと発想には、ただただ、“脱帽”です。 今回の舞台では、ラップ以外にも“伝統的な歌舞伎には本来無いもの”を至るところに見る事ができました。 電気・電子的に演奏されるBGM、“黒子”ではなく“舞台出演者”の方々によって移動される大道具・小道具。 あぁ、そういえば、劇場が「シアターコクーン」ですから、“緞帳(幕)”も無かったです。 演じている方々も、“歌舞伎俳優”以外の俳優さんたちの方が多かった様な気がします。 “歌舞伎俳優”さんたちの演技は、“伝統的な歌舞伎”の形を、ほとんど崩していなかった様に思います。台詞は多少、分かりやすく今の言葉に直されていた様ですが・・・ 舞台上の美術的な事も含め、全体的に歌舞伎の“形式美”の部分は、私は、十分堪能する事ができました。 しかし・・・ 歌舞伎って、本当に懐の深い舞台芸術なんですね。 今回、歌舞伎本来の形はキチンと残されているのに、それに加わった“新しい”ものも、本当に冴えていたと思います。それらは、「歌舞伎を引き立てている」という感じではなくて・・・ “伝統的な”ものと“新しいもの”とが相乗効果をもたらし、「1+1」が3にも4にも5にもなっている、そんな印象を私は抱きました。 そんな素敵な舞台を、皆さん、生き生きと演じられていたと思います。 で、その筆頭が、言うまでもなく・・・ 中村勘三郎さんです。 本当に、観れば観るほど、その魅力が増していく様に私には感じられます。 本当に・・・ 本当に、凄い方だと思います。 と、いう訳で、話を少し前に戻しますが・・・ 私自身、今回この「佐倉義民傳」という舞台を観て・・・ 『私にとって、“仲間”とは、“社会”とは何なのか』 『私にとって、“家族”とは、“子供”とは何なのか』 『私にとって、命に代えても守らなければならないものとは何なのか それらを、どの様な手段で守ればよいのか』 そんな事を改めて考え始める、いい機会になりました。 『何か、具体的に行動を起こすべきなのか』 そんな事を時々自問自答している、今日この頃でございます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.07.14 00:16:48
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