自分で自分を・・・
中国では自分で自分のことを「○○先生」(中国語では「○○老師」)と言う。例えば電話をかけて、相手に名前を言うときに、学校関係の電話だったら、「私は○○先生です」という感じ。もちろん普通の友人や家族には言わないが、学校つながりの相手には普通に言う。これまた異文化接触。自分で自分のことを「○○先生」なんて、言えない!でも、中国人の先生に言わせると、別に深い意味はないらしい。相手が「誰か」わかりやすいように、そうしているとのこと。なるほど、一理ある。例えば「王」さんだったら、「どこの王さん?」ってなるからね。でも、自分はやっぱり言えない…それにしても、いつの間にやら「先生」と呼ばれることに違和感を感じなくなっている。(怖い怖い)逆に学生から「○○さん」って言われると、却ってドキッ!とする。以前日本語を勉強したことのある人が見学に来たり、電話してきたりして、違和感を覚えるのが「あなた」という言葉。中国語では普通に使う「あなた」も、日本語では特別な状況を除いて使わない。それを他の学校で教えてもらわなかったの!?と思うと、知らないことの怖さを痛感する。日本へ行ったことがある人がよく使うのが「そうか」とか「明日来るか?」「コーヒー飲むか?」といった表現。それも、女性がよく使っていて、それがとても変だということに気が付いていない。これは日系企業で働いている人にもよく見られる。会社や友人関係では意思の疎通さえできれば、OKとしてしまいがち。(会話の腰を折らないために必要だよね)外国人だから、とついつい大目に見てしまう。でも、それがとても変だということを本人が知らないのは大きな問題。というわけで、うちの学校ではそういった面も注意している。冗談や気楽なおしゃべりのときはともかく、学生が「ありがとう」と言えば、「ん!?」という表情をし、「ありがとうございます」を言わせる。神経質すぎでは!?という印象もあるけど、最初が大切だから。最初から普通体(友達の会話)を練習すると、それしかできなくなっちゃうから。こっちへ来てから、改めて一番最初の指導が大切だと実感している今日この頃です。