株のことをたまにこのブログで書くけれど、私はそんなに株が好きな方じゃない。
だからあまり勉強会にも行かない。たまに行っても、PERとかROEとか、はたまたEBIT/DAとかいろんな指標であれこれ分析する会だったりすると、「何でこんなシンプルなことをわざわざ難しく言ってるのかな」などと思ってしまう。
IPOした株がたいてい公開直後に下がるのは、株をしばらく嗜んでいる人なら誰でも知っていることだが、これをアルファベットの難しい指標をいくつも駆使しながら、ものすごい時間をかけて数字で証明しようとするという感覚に近い。だからファイナンスは苦手なんですが(^^;
ファイナンスや理数系を否定するわけではない。そういう人たちは、ファイナンスのアプローチが好きなのだ。しかもそれは高等数学みたいなもの。野球に例えればプロ同士が筋を読み合って戦っているようなものだ。
これに対して私みたいに「年利で7~8%とれれば御の字」「銀行預金より利回り良ければ全てよし」と、最低限のことだけやっていく運用は「草野球」みたいなものだ。
ただ、草野球でいい人とプロ野球したい人、はたまた社会人野球や高校野球したい人たちが同じ土俵で戦っているのが株式市場の面白いところでもある。そして、草野球でも1億円作れるの?という問いに対しては「できる確率はそう低くない」というのが正直な感想である。
草野球レベルで、1億円を目指すとするのならば
1)試合回数を減らす
→取引回数を減らして儲かる確率の高いときだけ取引する
2)せこいヒットを狙う
→ホームランで一発当てようとしない。柳田みたいにフルスイングしない。テンバガー(10倍株)とか狙いに行かない。運が良くて、ランニングホームラン(たまたま儲かる)が出たら喜べばいい。数十パーセント儲かったらこつこつ利益確定する。
3)むだに選手を入れ替えない
→上記1)にも通じるが、すぐに株価が上がらないからといって銘柄を頻繁に入れ替えたり、信用取引をしてたくさんの銘柄やポジションを抱えない。
4)勝つことを意識しすぎない
→野球やってて楽しい、というレベルでよい。試合内容にこだわらない。絶対この株は騰がる(試合に勝てる)と思っていると認知バイアスがかかってしまう。運用に思い込みは禁物。あなたは神ではない。
ということが大切なのかな、と思う。
それをやるのに本当に最適なのは、日経平均やTOPIXみたいなインデックスをいじっていくこと。理由は簡単、その方が再現性があるから。ただ、自分の場合、個性(クセ。要は偏り)が強いので、それを活かして運用するのなら個別株運用の方が適していると思うので、そうしているだけなのである。ホームランを打つ打力がないので、ポテンヒットを狙うために広い球場ばかりで野球をすることと同じですね^^
自分がどういう性格かを理解し、自分の打率が高くなるところで勝負する。相性や己の特徴に早く気づけば、草野球レベルの運用でお金を増やすことはできる。でも、投資資金は300万円くらいからはじめたほうが、いいような気はしています(無理なら種銭100万円×100倍でしょうか。入金投資しながらなら1億円できると思います)。