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山でとれる果物「あけび(木通)」。たまたま寄った道の駅で売られていたのを見つけて、懐かしさでいっぱいになった。鮮やかな紫色の皮が、私をひきつけて離さなかった。小さい頃はよくとっては食べた。生ナツメとともに即買い。秋の「山フルーツ」の代表といえる。 中の白い棒状の実はほのかに甘く、味は淡いドラゴンフルーツのよう。黒い種は消化ができず、人によっては便秘になってしまうため、吐き出すのがセオリー。けれども白い実が種にしっかりくっついているので、細かく慎重に食べていかないといけない。一気に食べられないからこそ、じっくり甘みを味わって、きれいに食べ終わる頃にはお腹が満足するという、まことに痩せたい人には都合のいい果物なのだが、「面倒だ」「あんまり甘くない」といって敬遠する人が多い。 栄養価的にはビタミンCが豊富で、カリウムも多く含まれているので、むくみや太っているのを気にする人にはとてもおすすめ。食物繊維も豊富だ。皮周りはあくを抜いた後、炒めておかずにする。あくのあるものは滋養にうってつけのものが多いが、あけびもその一つといえる。 長引くコロナ禍で、忙しいとかまけていて、避けていた手間のかかる食材たちを調理する気力も湧いている昨今、なかなかお目にかかれなくなった食べ物に出会えるのは本当に嬉しい。 コロナがもたらしてくれるものは何も悪いものばかりではない。視点を変えれば「新しい出会いをもたらしてくれた」とも思えるのだ。 身の回りの小事が、すっかり愛おしく感じられる今日この頃である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年09月27日 17時32分41秒
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