カテゴリ:元気の出る言葉
広島の故郷に近くに、筆で有名な熊野町がある。現在でも全国の筆の8割を生産する一大生産地です。不思議な町である。山羊や馬、イタチの毛は主に中国から、軸に使う竹は岡山県や兵庫県から仕入れ、筆の原材料は何一つない山に囲まれたところである。
職人とその技術があるのみで、まさに日本の製造業のモデルがここにある。人口26000人あまりのうち約1割の2600人が筆に関係している。高品質の筆を大量に生産できる独自の技術を江戸時代から受け継いでいる職能集団を形成している。 江戸時代、農閑期に奈良地方に出稼ぎに行き、当時人気のあった奈良の筆や墨を仕入れ、行商しながら故郷に帰ったそうだ。その後浅野藩の奨励もあり、筆を生産するようになった。明治時代に、高品質、大量生産(超効率化)の独自の技術を生み出し現在も興隆を誇っているから驚きだ。 その技術を生かし、技術書道用の筆だけでなく、化粧に使う筆や絵画用の筆の生産も大きく伸ばしている。伝統の職人の技と職能集団はひときわ光っている。学ぶ点は多いし、日本の製造業の未来も明るい。 今晩の甲子園 ヤクルトに勝ってかえるファンの群れ 逆方向には進めない 9時35分 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.08.31 22:58:02
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