商法から保険法独立
商法の一部であった保険部分に関する改正が、1911年以来、約100年ぶりになされる。法制審議会の保険法部会は16日、これまでの「保険法」(商法の一部)の見直しに関する改正要綱を取りまとめた。これまで規定がなかった医療保険やがん保険、介護保険などについて、「第3分野」として規定を新設することなどが中心のようだ。政府はこの改正要綱をベースに、商法の保険に関する規定を「保険法」として正式に独立させ、18日召集の通常国会に3月にも提出する。政府も金融庁も、金融立国を目指し、理念や法整備を打ち出しているが、形だけの枠組みを作っても、仏作って魂を入れないの例えどおり、金融のプロフェッショナルがフェアに快適に活躍できる現場環境を作らない限り、先は見えていると言っても過言ではない。国際的に通用する先端の金融技術を駆使できる人材も育たないし、現にほとんどいない。昨日の日経新聞で、早稲田大学の野口教授も、日本の金融立国は無理と断言している。現在の保険市場も消費者の方を向いているポーズはしているものの、ドンドン内に引きこもっているように見えるのは私だけだろうか。今一度、真に消費者のためになる仕組みとシステムは何かを真摯に考える必要がある。今朝5時46分、阪神大震災から丸13年が経過した。何故か、ジャスト46分に目が覚めた。家族や会社を含め、金銭的にも精神的にも多くの犠牲を払った。多くの教訓から発生後の防災システムには目を見張るものがあるが、人の意識の低下・新住民の増加等で、最近の防災状況は必ずしも期待通りには進んでいないような気がする。