新型インフルエンザワクチン
厚生労働省は、備蓄している鳥インフルエンザウイルスのワクチンを、今年度中に医療関係者や検疫担当者など6000人に事前接種するする計画で、接種するワクチンは、インドネシアや中国で人に感染したH5N1型の鳥インフルエンザウイルスをもとにして作製した。接種対象は、流行時に患者に接する可能性が高い医療関係者などから募り、その結果、問題がなければ、警察官など社会機能を維持する職種の1000万人に接種することも検討するようだ。また、備蓄するワクチンを一般国民への事前接種の検討を始めた。それ以外の国民も対象にし、不安を取り除きたい構えだ。現在は2000万人分のワクチン原液しか備蓄されておらず、量の増加が求められる。一般国民に対する事前接種は、スイスが検討しているが、まだ実施していない。踏み切る時期は兎も角、不安を取り除くためには、人口分は確保しておくのが筋だろう。 新型インフルエンザ 鳥などの動物のインフルエンザウイルスが変異し、人から人へと感染しやすくなったもの。発生すると爆発的な流行(パンデミック)が懸念される。国内では最悪の場合、64万人が死亡すると推計されている。