ポかリン記憶舎京都公演「煙の行方」
「夕方には戻って晩ご飯を作るから」と、涙目の夫を尻目に京都へ出かける。オークションで落札した有松鳴海の総絞り浴衣に名古屋帯。綿着物は初めて着るが、もたもたまとわりついてしわが寄る。昨日も一緒だった同僚と、京都の着付け友だちと3人でお食事。「膳處漢ぽっちり」は建物が素晴らしい。http://www.kiwa-group.co.jp/restaurant/i100041.htmlオークションで落札した着尺を仕立てるため、新町錦上ルの「北川」さんへ八掛を買いに行くが、お休み。諦めきれず(だって他では1万円する八掛が3000円ぐらいで売ってるのだ!)にインターフォンを押し、留守番のおばあちゃんに「夕方店主が帰ってきたら店を開ける」と約束させた。歩いていたら紫織庵があったので、見学。初めて来た同僚は、美しい襦袢や着尺や帯地の数々に陶然。西陣織成館へ移動して、ポかリン記憶舎京都公演「煙の行方」を見る。先日の着物美人講座講師 明神さんが演出をするお芝居だ。4人の女優さんの、不思議な空間。抽象的な動きばかりかと思えば、妙に日常的で暢気でおちゃめなセリフもあり、明神さんの印象そのままだと思った。窓から差し込む夕方の光は美しかったけれど、女優さんたちの誘う異空間に入り込むには、夜公演の方が集中できるかもしれないと思った。タクシーで「北川」さんに戻ると開店していた。http://azarasizou.hp.infoseek.co.jp/店主に相談しながら八掛を選ぶ。去年は2800円だったが、今年は原油高騰の影響で3300円に値上げしたそうだ。それでも安い…。(ToT)胴裏も1着分3800円でばら売りしてる。ありがたい。その後、近所に住む友だちのマンションに上がり込み、ジュースをご馳走してもらう。彼女は最近親戚の家から山ほど古着を持って帰って来ていたので、いくつか端切れをもらって帰る。すっかり遅くなったので、夫に「昨日のカレーがまだあるでしょ」と電話した。↓写真は、街中を歩いていて見つけた、でっかい着物を看板代わりにしているビル。