幕末純情伝
夫と南座へ「幕末純情伝」を見に行った。夫婦そろって石原さとみのファンなのだ。つかこうへい作品はたぶん初めて見たのだが、……途中で帰ろうかと思った。一応新撰組がベースのようではあるが、憲法9条とか進駐軍とか、時代も人も錯綜する。錯綜しっぱなしで役柄に骨がないので、何が何だかわからない。なんで新撰組を出す必要があるんでしょう。複雑なセリフは脚本で読むと面白いのかもしれない。しかし男優陣に華がなさすぎて、人数の割に印象が薄い。チャンバラ(一瞬)以外は客席向いて棒立ちでしゃべってるだけだしなあ。しかも「この俺の気持ちがお前らにわかるか~~~!!!」って殴る蹴る、「その他大勢」は黙って見てる。なんか「いじめ」を見せられているみたいで非常に不愉快。唯一の救いはサトミンの笑顔。そしてアンコールでの舘形比呂一の素晴らしいダンス。あれがなかったら舘形さんを出してる意味がなかった…全然なかった…。おかしいなあ。つか作品ってすごく人気があるし有名だし、今回は自ら演出ということで話題だったのに。私の見方が悪いのか。単に好みの問題か。うーむ。