南座 新派公演
お盆前に注文したインソールを取りに行く。1日1時間ずつ増やしていって、徐々に足に慣らしていくのだそうだ。南座に新派公演を見に行く。「遊女夕霧」店の金を盗んだ恋人のために、夕霧太夫が奔走する人情話。夕霧と恋人の与之助は同い年という設定らしいが、…波乃久里子と愛之助ではどうがんばっても無理がある。波乃久里子は涙流して立派な芝居ではあるのだけど、「若い女が好きな男のために必死になる」健気さは伝わらないぞ。歌舞伎だと白塗りの男性なので、役者の見た目はかなりファンタジーで補えるが、その点普通のお芝居は嘘がつけないから不利だなあ。「明日の幸福」コント。現代新派唯一の女形、英太郎がすばらしい。背が高くて顔が大きくて、見た目はゼッタイお爺さんなのに、声と仕草は完全にお婆さんなの~。愛之助は金持ちのボンボンの役。絵に描いたような天真爛漫さ。どちらの芝居も笹野高史がいい味出して締めていた。器用な人だなあ。