1235507 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

《 幸せのひろいかた 》  フェルトアート・カントリー木工 by WOODYPAPA

《 幸せのひろいかた 》  フェルトアート・カントリー木工 by WOODYPAPA

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2006年12月21日
XML
SFホラーの傑作として忘れてはいけないのが「遊星からの物体X」’82年。

原題は「The Thing」

監督のジョン・カーペンターが、映画に目覚めた子どものころ見た、ハワード・ホークス監督による「遊星よりの物体X」’51年のリメイク。

こちらの原題は「The Thing from Another World」

30年の時間差が“よりの”を“からの”に変えたのでしょうか。

無意味にややこしくなっています。

ちなみに原作のジョン・W・キャンベルJrの小説は「Who Goes There?(影が行く)」

何かいい題名つけてほしかったなあ。

ジョン・カーペンターは同時期にメジャーになったルーカスやスピルバーグに比べて少し評価が下がる傾向にあります。

同じ南カルフォルニア大出身なのに。

理由は、作り方がチープなんですね。

安っぽい。

安上がりに作って、そこそこ売り上げればいいんじゃないかと思うのですが、ユニオンの国アメリカでは少し事情が違うようです。

でも、当時の日本の映画青年たちは大いに注目しました。

なぜなら、安い予算で作る工夫が満載に盛りこめられているからです。

日本の映画に掛ける予算はアメリカの10~20分の1程。

どんなにいい作品を作れる監督でも、金が掛かる監督は撮らせてもらえません。

安上がりに出来る企画を、予算内に、期間内に撮れる監督のみ、道が開かれるのです。

SFなんてとんでもない!

でも、カーペンターの手法をとれば可能かもしれない。

一生懸命見ましたっけ、カーペンターの初期の作品。

「遊星~」はすでに実績を残し、予算をもらっているので、それまでの学生映画に毛が生えた感はないのですが、それでも安上がりにしようという工夫はかしこに見られます。

でも、作り方が巧みなので、ほんとに怖い。


今、日本のホラー映画がアメリカで評価されていますが、安上がりで怖い、というところが評価の対象なのでは?

怖い映画を作ろうと思ったら、“怪物”はなかなか出ない方がいいですね。

「エイリアン」も、なかなか出てこなかったし、「ジョーズ」も前半は見せなかった。

日本の「ゴジラ」だって、最初の奴は、不気味な足音だけで本体はなかなか姿を見せなかった。

予算の関係でしょうが。

でも、なかなか現れなくて、じわじわと迫ってくるのが、すっごく恐怖なんですね。

得体の知れないものがそこにいる、ってだけで怖いです。

誰もいないとわかっている夜道は怖くないけど、そこに人影が見えたら怖いですよ。

ゴキブリが怖いのも、いないと思っているところに突然現れるからでしょうか。

存在が、日常になってしまえば恐怖心はなくなるでしょう。

“心の免疫力”とでも言いましょうか。

逆に、“慣れ”が一番怖いってこともありますけど。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年12月21日 08時26分30秒
コメント(0) | コメントを書く
[青春時代「アメリカンシネマ」] カテゴリの最新記事


PR

プロフィール

WoodyPapa

WoodyPapa

フリーページ

サイド自由欄

設定されていません。

カテゴリ

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

楽天カード

ニューストピックス

お気に入りブログ

木工屋さん【WOO… woodypapa37さん
カントリーの自宅S… yumiyumi39さん

© Rakuten Group, Inc.