カテゴリ:青春時代「アメリカンシネマ」
「帰郷」でアカデミー(作品賞)を逃したジェーン・フォンダが、翌年取り組んだのが“原子力問題”
原子力発電所で万が一事故が発生した場合、最悪の場合、メルトダウンという現象がおこり、地中を溶かし、中国まで突き抜けてしまうということから、冗談で“チャイナ・シンドローム”という言葉が生まれました。 そんなバカな~と思っていたら、映画公開直後ぐらいに、“スリーマイル島事故”が発生し、チャイナ・シンドロームの可能性もあったと聞き、ぞっとしたのを覚えています。 “ベトナム戦争”が終わり、ベトナム戦争反対パワーはその矛先を今度は原子力反対に向けていった感がありました、あの時代。 “安保反対”、“ベトナム戦争反対”、“原発反対”が反対運動の流れだった気がします。 今の若者は何に反対しているんだろう。 “いじめ反対”? 感じとして、何にも反対してないように見えます。 “イラク戦争”も反対してないみたいだし。 常に何かに反対していた、僕らの方が変だったのかなあ。 そもそも、僕自身が反対しなくなりました。 反対したり、怒ったりしなくなって、感情の発露の場を失って、“うつ症”になりました。 青臭い怒りに燃えていた頃の精神状態のほうが、健康だったわけです。 “反日”に燃えてる中国・韓国の若者の方が、健全な姿にも見えます。 感じ悪いけど。 ストレスは、何かの形で発散させるのが重要で、内部に溜め込んで自浄させようとしてはいけません。 内部に棲み付く悪魔に加担するだけです。 何でもいいから外に吐き出してください。 先週“ノロウイルス”と思しき、下痢嘔吐症状に見舞われましたが、上から下から出し尽くしてしまったらすぐ治りました。 とにかく悪いものは溜めないで出すのが一番です。 といっても、放射能は出しちゃまずいんですね。 スリーマイル島の方はたいした被害もなかったのですが、’86年のチェルノブイリ事故の方は放射能が周囲30キロを汚染して人の住めない土地にしてしまいました。 この時は、メルトダウンも起こしかけていたようなので、ウクライナ地方だから、地球の反対は何になるんだろう、オーストラリアかな? チェルノブイリは20年前の事故ですが、まだ終わってはいません。 被爆した住民は次々ガンを発症させています。 とりあえずコンクリートで固めたふたも、いつまで持つか解りません。 あの時に空中に飛び散った放射能の灰は、ゆっくりと地球を覆い、さまざまな気象異変を起こし続けています。 「チャイナ・シンドローム」の怖さは、原子力発電所の怖さだけでなく、この怖い原子力発電を推進するパワーの怖さでもあります。 危険性を訴える技師のジャック・レモンは殺されてしまいます。 実際にも、原子力発電技師が何者かによって殺された事件もありました。 あの頃、広瀬隆氏の著書などを読み、原子力発電の危険性と、醜悪な裏事情のことなどを知りましたが、じゃあどうするというところで思考は足踏みをしてしまいます。 ものすごいジレンマと対峙することになります。 文明の発展は、すべてエネルギーの後ろ盾によって支えられてきました。 文明の船に乗ってしまったものは、エネルギーを絶やせば死の漂流に陥ります。 そして、天然資源はいずれ枯渇します。 だから新しいエネルギーの確保が人類にとっての最重要課題な訳です。 イラク戦争もエネルギー戦争です。 宗教戦争に見えるけど違います。 そもそも“十字軍戦争”も宗教戦争風の利権戦争でした。 宗教は戦旗に描く模様でしかありません。 アラブの石油を誰が支配し、どういう配分方法になるかが決まればこの戦争は終わります。 一方、原子力の開発も進めて行かないと間に合わなくなることもあります。 だけど事故は怖い。 今年は、マンションの耐震偽装や、エレベーターのメンテナンスで問題が起きました。 日本で行われているシステムに、欠陥があったことが現れたということです。 これらの事件は、包括的に根源の究明に当たらなければなりません。 出ないと大変なことになります。 日本の原子力発電所でメルトダウンが起これば、ブラジル・シンドロームになるのでしょうか。 30年前もそんなこと言っていて、その時はブラジルは果てしなく遠い国だと思っていたけれど、今はサッカーのおかげで、凄く馴染みのある近い国に感じます。 話し変わるけど、韓国もあの頃は隣の遠い国だったのが今はこんなです。 サッカーの力って凄いですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年12月28日 09時50分14秒
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