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《 幸せのひろいかた 》  フェルトアート・カントリー木工 by WOODYPAPA

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2007年01月28日
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100回を目指して始めたこのコラムもついに最終回。

アメリカンニューシネマ時代に映画に目覚めて、夢を描き、青春を生きたあの頃に、区切りをつける一作。

「E.T.」

’82年の、スティーヴン・スピルバーグが一つの頂点にたどり着いた作品です。

「未知との遭遇(第53回)」で果たせなかった「スター・ウォーズ(第50回)」超えを達成し、歴代興行成績1位を奪取しました。

この記録は、スピルバーグ自ら「ジュラシック・パーク」で破るまで持ち続けます。

この映画が何故これほどまでに支持を受けたかと言うと、子どもから大人まで幅広い年齢層で楽しめ、特に若い女性に受け入れられて、デートニーズにも利用できたと言うことです。

僕もそうでした。

物語は、“友好的宇宙人”と“地球人”の子どもが交流すると言うもの。

「未知との遭遇」の続編、子どもバージョンと言う感じで受け止められたでしょう。

でも、意外なことに、スピルバーグの当初のプランは、“友好的宇宙人”ではなく、従来の“凶悪宇宙人”と子どもの戦いというものでした。

「グーニーズ」の宇宙人篇を作りたかったのでしょうか。

方向が180度変わったのは、脚本家のメリッサ・マシスンの進言によります。

メリッサは当時ハリソンフォードの恋人で、二人は後に結婚しています。

なんとこの二人で登場しているシーンも撮られていたのですが、残念ながらカットされてしまいました。

ハリソンは同時期に「ブレード・ランナー(第78回)」にも出てるのでややこしくなるからでしょうか。

たぶん、大人世界の方へ観客の意識を持っていかせたくなかったんだろうと思います。

この映画の不思議な所は“悪人”が出てこないんですね。

E.T.(宇宙人の事。EXTRA-TERRESTRIALの略です)を追いかける、NASAの科学者も10歳の心を持ついい奴でした。

だから、悪人との戦いや、はらはらドキドキ感よりも、子どもの宇宙人と子どもの地球人の心の繋がりが中心で、エピソードがショートコントのように繋がります。

それで場が持つから不思議です。

子どもと動物には勝てないといいますが(E.T.も動物?)、まさにはまった感じ。

一緒に見た彼女はこのE.T.を、かわいいかわいいと言ってましたが、僕にはそうは見えませんでした。

グロテスクですよね、爬虫類のようなミイラのような。

ちょうど彼女の誕生日が近かったので、E.T.のぬいぐるみを買うことにしたのですが、それもなかなかかわいいのが無くて、苦労しました。

映画が秘密裏に撮られて、情報が外に出なかったせいで、ぬいぐるみ屋も間に合わなかったのでしょう。

それでも彼女は頬を摺り寄せて、すごく喜んでいました。

スピルバーグは宇宙人オタクだったので、ずーと宇宙人の事を考えていた人の結論なのでしょうが、僕にはちょっとかわいいとは…

でも、子どもはすんなりと受け入れるので、心の汚れなさ加減で分かれるのかもしれません。

このときはまだCG(コンピューターグラフィック)がなく、E.T.も人形です。

ただ、かなりすごい動きのできる人形で、その精巧さには驚きました。

今はCGで何でも出来てしまうので、その手の工夫的楽しみは過去のものです。

この映画は、日本に二つのものを運んできました。

一つは“宅配ピザ”

主人公のエリオット君がE.T.にはじめて遭遇するシーンに登場します。

はじめて見ました、“宅配ピザ”

今じゃ当たり前に注文してますが、あの時はまだ無かった。

出前と言えば、そば・ラーメン。

ピザなんて、贅沢品でしょ。

レストランで食べるもんじゃないですか。

それを、ごく当たり前の日常にしているアメリカってすごいなあ(ピザはイタリアのものだけど)

遠い国の話としてみていましたが、商才のある人間はこれを逃しませんでしたね。

早速日本にも現れました。

そして現在は、ごらんの通り完全に定着してますモンね。

教訓“今日の贅沢は、明日の日常”

もう一つは、少年たちの乗っていた“マウンテンバイク”

山道走行用の自転車です。

それまでの子どもたちの憧れの自転車は、ドロップハンドルのツールドフランス風スポーツタイプの自転車でした。

大人のマニアは今でもそちらでしょうが、はっきり言ってあれは乗りにくい。

子どもには危ない。

さすがアメリカ、スタイリッシュで乗りやすい自転車を普及させていました。

子どもたちが縦横無尽に街やら山やらをマウンテンバイクで走り回るのを見て、アメリカにはすごい自転車があるんだなあ(後でわかったら日本製でした)と思いましたが、あっという間にこれも日本に定着しました。

僕も買いました。

マウンテンバイクで走って走って子どもたちはE.T.を守るため逃げ回ります。

しかし、ついに追い詰められてしまいます。

絶体絶命のその時、なんとマウンテンバイクが空に飛び立つではありませんか。

高らかに響くジョン・ウイリアムスのテーマソング。

あのシーンは感動したでしょう。

ありえないでかさの月をバックライトにしている、E.T.を前カゴにのせたマウンテンバイクの図は、スピルバーグのプロダクション“アンブリン・エンターテイメント”のシンボルマークに使われています。

夢の象徴ですね。

自転車で空が飛べたら…

確かに僕も考えました、子どもの頃。

みんなも考えた記憶があって、甦ってんだろうなあ、このシーンを見て。

ピュアだったあの頃。

なんで大人なんかになっちゃたんだろう。

子どものままでいれば、無邪気に夢を追えたのに。

今じゃ逆さに振っても、夢のかけらも出やしない。

「E.T.」と聞いて目に浮かぶのは、この月と自転車のシーンともうひとつ、E.T.とエリオットの人差し指を繋げるアップのシーン。

ポスターはこのシーンだったかな。

やっぱり不気味ですね、E.T.の手。

白雪姫の老婆の手のようです。

とても高度な文明を持った宇宙人の手には見えないんですけど。

まあ、念力ですべて事足りるので、手はあまり使わないのかも。

そして、楽しかった時間に、ひとつの台詞が暗雲を漂わせます。

『E.T.おうちに帰りたい』

解っているけど、悲しい結末へ物語りは進行しなければなりません。

無事、「未知との遭遇」のようなマザーシップを呼ぶことに成功し、E.T.とエリオットは別れのシーンを迎えます。

宇宙人と地球人、ふたりに共通の素晴らしい想い出が、一生輝き続けるのでしょう。

実は、僕がこの映画を共に見た人は、「愛と青春の旅立ち(第99回)」をドタキャンした彼女です。

彼女も、楽しかった日々の思い出を残して、おうちに帰ってしまいました。

僕の人生の楽しかった思い出であり、つらい想い出でもあります。

彼女は僕にとっての“E.T.”でした。

まあ、そんなこともありました、ってさ。

そんな訳で、100回を完遂しました。

ぱちぱちぱち。

誰が読んでいるのか解らないまま書いていました。

読んでくれた人、ありがとうございました。

次回からは、違う方向で何か書きますので、よろしければつづけてご覧ください。

さて、100回かけば願いが叶うという、“願い”なのですが、実は決めていませんでした。

借金がなくなるとか、逆に大金持ちになるとか、はたまた運命の人にめぐり合うとか、いろいろ考えてはいたのですが。

ドラゴンボールを七つ揃えた気で、なにか願い事を言うとすれば、今一番願っているのは、少しずつ弱っている、義父の足が良くなって欲しいと言うことです。

昨年、胃の手術をして、胃は良くなったのですが、入院以来歩くのが困難になってしまいました。

時間がたてば戻るかと思っていたのですが、最近芳しくありません。

出来ますれば、義父を元のように歩けるようにしてください、シェンロン様(祈り)

僕の欲望は次の100回に持ち越します。









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最終更新日  2007年01月28日 09時37分07秒
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