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《 幸せのひろいかた 》  フェルトアート・カントリー木工 by WOODYPAPA

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2007年02月10日
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テーマ:足下を掘れ(72)
カテゴリ:昔の話
ある人と待ち合わせをして、その人の知り合いの人とその人を待つ間、話しをしなくてはならないシチュエーションに遭遇しました。

初対面ではなかったのですが、その方のことよくは知りません。

黙って待っていてもよかったのですが、自分のトレーニングとして言葉のキャッチボールを試してみました。

相手の話したいことを聞き出す術を、今研究中なので。

とりあえず、住まいとか出身地とか、具体的であり、話の続きが出来そうな所に探りを入れてみました。

すると、驚いたことに、お互いの実家がすぐ近くだと言うことが判明しました。

共通項ができたので、あとは楽ちん。

同年代に見えたので、歳を尋ねると、僕より7歳上の団塊の世代。

意外に老けてました。

それでは、中学の先輩に当たる人かと思いきや、中学は僕の行った所へは行かなかったとのこと。

「僕はいじめられっこだったんです」

小学校は地元の小学校だったそうなので、中学受験をしたと言うことなのでしょう。

あの頃中学受験は珍しい。

きっと金持ちの家だったのでしょう。

でも僕のほうは、中学の話をふっておきながら、一方で僕の“暗黒の中学時代”が甦りにわかに気持ちが沈んでいくのを感じました。

あんなつまんない時代はなかった。

学校に行くのが嫌だったという、精神的外傷だけは残っているのですが、具体的なエピソードはなかなか出てこない。

人間、忘れてしまいたい嫌なことは、安全装置が働いて、記憶から除去してくれるものらしいです。

「行かなくて正解だったと思いますよ。僕の学年は、3人鑑別所に送られましたから」

荒れていたんです、その中学。

僕はもともとそこで生まれ育ったわけではありませんでした。

中学1年の3学期に越してきました。

同じ東京だったのですが、引っ越してきた時、だいぶ印象が違いました。

前の中学では「プロレスごっこ」などはしていなかったのですが、こちらは全盛でした。

そして、転校生である僕は、当然のように標的となり、様々なワザをかけられる羽目になりました。

おかげでいろんなワザの名前を知ることが出来ました。

それがどれだけ痛いかも。

前の中学とその中学、文化とか価値観とか、正邪善悪すべての基準が違うような、別世界でした。

この中学は、いじめ問題とかいうレベルではなかったと思います。

「プロレスごっこ」でしごきをかけるのはかわいい方でした。

徐々にやることが乱暴になり、次第に形成された“不良グループ”の暴力が、日常に行使されるようになりました。

そうなると、いじめるいじめられるなどと言う区別ではなく、不良グループと、暴力の恐怖に怯える一般生徒という図式になります。

とにかくそのグループに目をつけられないようにするにのに必死でした。

先生に何かを期待するという希望は、すっぱり捨てました。

明らかに、先生自身が不良グループから逃げていましたから。

あの頃学んだことはなんだっただろう。

“正義”は力を伴わない場合、まったくの無力だ。

嵐は身を低くして行過ぎるのを待つしかない。

災難から逃れるために、とりあえずできる事をやってみる価値はある、気休めとして。

“祈り”は弱者のせめてもの“良心”。

“友”と“敵”は背中合わせの同一物。

世の中で一番効果のあるパワーは、“暴力”。

めだってはいけない。

ほめられてはいけない。

先生と距離を置いていなければいけない。

どんな弱い奴も、傘の下なら強くなれる。

正しいことを思う人は多くても、正しい行動をとる人はいない。

「たすけて」と言う声は、友にかけるべきでない。神様だけにしておけ。

裏切られるのが嫌だったら、信じるな。

楽しみを見つけたら、自分だけのものにしろ。

等々…

改めて考えると、けっこう学んでますね。

いじめ問題を書こうと思ったらずれてしまいました。

「いじめ問題」はいつの時代にもあった。

今の緊急課題は「いじめと自殺」なのです。

自殺は絶望と言う幻覚に執り付かれた時陥る結論です。

なぜ、いじめられると絶望するのか。

救いがないと感じるから。

僕の中学時代も救いがなかったけれど、やられる対象が複数だったので、心理的に孤独ではなかったのかもしれない。

“孤独”がキーワードかもしれない。

「戦争中はいじめなんてなかった」という先輩がおられましたっけ。

みんなが不幸なら、本当の不幸ではない。





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最終更新日  2017年03月07日 21時54分24秒
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