テーマ:足下を掘れ(72)
カテゴリ:昔の話
オウム真理教による、「地下鉄サリン事件」から12年が経ちました。
12年前、僕は建築の仕事をしていて、お台場のある高層ビルの建設に携わっていました。 車で通勤していたので、直接事件に巻き込まれる危険はなかったのですが、身近な所でこんな大事件が発生したのに恐怖をおぼえます。 首謀者の麻原彰晃のことは、以前から知っていました。 知り合いと言うわけでなく、少年漫画雑誌で「空中浮遊」の写真が出ていて、それで知りました。 高校の時、超能力者?のユリ・ゲラーにはまって、一時期スプーンを一心にこすった恥ずかしい経験があり、その時はその類のものはいっさい受け付けなくなっていたので、笑ってました。 でも、奴が同世代であったことが(1つ下です)妙に気になる存在として残ってしまいました。 その後、とんねるずのTVでいじられたり、像のお面をかぶって選挙に出たり、おバカの象徴として何度か登場していました。 ただ、宗教団体として膨張していく様を見るに付け、嫌な感じは受けていました。 20代中ほどで、僕はあるきっかけで、哲学の先生と知り合いになり、哲学と宗教に興味を持って勉強するようになりました。 それで、少し知ったかぶっていた頃、あるカルト宗教団体に接近されてしまったのです。 その時、洗脳されている信者を見て、怖ろしいと感じました。 初めに会ったのは、街で声をかけてきた若いきれいな女性で、とても真面目で清楚な感じの子でした。 話すうちに、巧みにおだてられて、ビルの一室に招かれ、ビデオを見せられました。 その部屋には、大勢の若者がいて、飛び切りの笑顔で勧誘をしています。 ビデオは気になるところで終わるようになったいて、正直続きが見たい気もしたのですが、すぐにやばいと感じて脱出することにしました。 その後、その女性からきれいな字で「また会いたい」という手紙をもらったのですが、なんとか誘惑に負けず断り続けました。 家に来られることはなかったのですが、団体によっては押しかけてくるグループもあるそうなので危ない所でした。 あのビデオを見続けて、あの集団の中でにこやかに包まれたら、知らず知らずに洗脳されてしまうのは容易に想像できます。 世の中にいくつこのような宗教団体があるか知りませんが、グレーな団体が数多くあることは間違いありません。 オウム真理教の犯罪を犯した信者に、高学歴者が多くいましたが、素直で真面目な人間の方が狙われやすい。 罪に対しては罰を受けなくてはなりませんが、彼らもまた被害者です。 オウム真理教事件は特殊なものでしたが、信者は特殊ではありません。 本来は、もっと深く事件を研究し、宗教団体と犯罪の関連性をはっきりさせなくてはいけないと思います。 でも、宗教と言うものは線でくくれるものではないんですね。 イラク戦争を見ても、どうすればいいのか糸口もつかめない状態ですから。 そのイラク戦争も4周年だそうで。 宗教を考察すると、とんでもないのでまたの機会にします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月21日 09時34分59秒
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