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《 幸せのひろいかた 》  フェルトアート・カントリー木工 by WOODYPAPA

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2017年09月01日
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テーマ:短歌(33)
カテゴリ:サッカーの話

 

久々というか、初めてと言ってもいいほどの「ワールドカップ最終予選」”ハリルジャパン”快勝でした。

初戦(対UAE)まさかの敗戦以来、今回の大会は厳しい戦いの連続でした。

ハリルホジッチの選ぶ主力メンバーは、2010年南アフリカ大会の岡田ジャパンのメンバーが中心(本田・長谷部・長友・岡崎・川島)、この時外された香川も含めて、固定化された半数がベテランぞろいでした。

ブラジル大会のザックジャパンの時、すでに新陳代謝がなかったのが敗因と言われていたのに、さらに4年後の大会に向けて代り映えのしない面々。

新戦力の開拓が遅れていました。

ベテランが悪いわけではありませんが(事実、鹿島は曽ケ端・小笠原という超ベテランが君臨してチームを支えています)、”伸びしろ”を考えた場合の希望に欠ける思いがありました。

さらに、山口・酒井宏樹・酒井高徳・吉田・大迫というハリルジャパン招集常連も2014ブラジル大会・ザックジャパンのメンバー。

だったらザッケローニがそのまま代表監督続けてればよかったじゃん、と思うほどでしたが、今回のオーストラリア戦はちょっと違うのでした。

日本の顔ともいうべき本田・香川・岡崎をベンチに置き、井手口・浅野というブラジルオリンピックメンバーを抜擢した、というのも目を引きますが、今回はそもそも戦術の根本が違っていたのです。

ブラジル大会前のザックジャパンは、結構評判のいいものでした。

「自分たちのサッカー」という合言葉が生まれるほど、大会直前の練習試合では完勝続きでした。

”日本式のポゼッションサッカー”が完成に近づいている風に、関係者もサポーターも思っていました。

ところが本番のワールドカップでは、その「自分たちのサッカー」という言葉が足かせになり、臨機に対応することが出来ず惨敗を喫するのです(1分け2敗)。

ボールを細かくつないで相手ゴールに迫る戦術は、美しくて技術的に優れたものでした。

しかし、ゴール前にがっちり鍵を下ろす敵に対し最後の決定力に欠け、逆にカウンターで得点を許す羽目に陥ってしまうのでした。

イライラしながらその試合を見せられたサポーターは、試合のたびに寄せ集められる代表メンバーに、この戦術はふさわしくないのではと薄々感じていくのです。

 

それが、今回のオーストラリア戦は、メンバーはブラジル大会の余韻を引きずりながらも、戦術ががらりと違うものでした。

先発メンバーを見た時に、これは!と思ったのが、中盤の3人のボランチ。

通常ボランチ(守備的中盤)は2人で受け持つのですが、そこをあえて3人にしてさらに守備的にしています。

ここから見えるのは、この3人で相手の攻撃のボールをからめとって、前線にカウンターで反撃する作戦です。

ポゼッションを高めて、パスで崩していくオーストラリアの戦術に対抗するものです。

カウンターに最適な、走力のある浅野選手を配しているのがこの作戦の象徴。

さらにボールを一人で保持できる大迫選手、ドリブルと巧みなテクニックで展開を作れる乾選手と、奪ったボールを手数をかけずに攻め込む布陣です。

ハリルホジッチ監督は、オーストラリアの出場したロシアで行われたワールドカップ大会前哨戦の「コンフェデレーションカップ」を視察、つぶさに敵の戦いを研究ました。

コンフェデレーションカップでのオーストラリアの仕上がりは上々でした。

過去のロングボールを放り込みフィジカルで戦う大雑把な戦術を捨て、現代風のポゼッションサッカーに衣替えし、それがうまくいったのです。

オーストラリアの「自分たちのサッカー」が完成に近づいていました。

それを見ての、今回の作戦。

 

ハリルホジッチは3人のボランチに対して、長谷部はアンカーというディフェンスの役割を持たせ、山口・井手口に対しては積極的に前に出て攻撃に加わることを支持していました。

90分間この二人は、守備と攻撃のあらゆる場面に登場していました。

井手口の2点目はまさにその作戦の結実と言えるものです。

そして最終的なポゼッション率は、日本33.5%対オーストラリア66.5%で、ボールを支配していたのはオーストラリアでした。

ポゼッションを目指していた日本代表が、その手法を捨てた結果です。

僕は鹿島アントラーズの試合を毎回見ていますが、ボールポゼッションが高い時は結構カウンターでやられています。

相手にボールを持たせて守り続け、じりじりしてきたところで逆襲して点を取ってしまうのが鹿島の勝ち方。

現在のデータをやたらそろえるサッカー情報は、ポゼッションが勝敗のカギだとでもいうようにその数字を上げますが、はっきり言って関係ありません。

鹿島アントラーズの戦法に慣れていたので、今回の戦いも終始順調に見えていました。

なので、ほぼ完ぺきな勝利と言っていいでしょう。

もしオーストラリアが「自分たちのサッカー」を捨てて、昔の放り込むサッカーを終盤に復活していたら結果は変わっていたかもしれません。

放り込みようのCFを二人(ユリッチと宿敵ケーヒル)投入していたので、監督はそうしたかったのかもしれませんが、選手にはうまく伝わりませんでした。

最後まで修正が効かず、2点目を献上してしまいます。

「敵を知り己を知らば百戦危うからず」。

成功体験に固執すると、次のステージで失敗します。

「臨機応変」。

「君子は豹変す」。

ハリルホジッチの優れたところは、敵と状況に合わせて戦術を変えられるというところでした。

これから、様々な状況に対しても適応できる人選が行われるでしょう。

さらば「自分たちのサッカー」。

まあ、とにかく予選突破は良かったですね。

 

ワールドカップ最終予選と言えば、まず思い出すのが1993年の「ドーハの悲劇」。

同年に開催された”Jリーグ”によって僕のサッカー(観戦)人生は始まりました。

アントラーズと僕    

Jリーグでサッカーの面白さを知ったにわかサッカーファンが、ワールドカップというものを知り、ナショナルチームというものが心を熱くするということも 初めて知りました。

その予選突破の最終戦で、あと30秒耐えれば勝ちというシチュエーションから零れ落ちた悲劇。

今の選手ならあんなことにはならないでしょうが、あの頃の日本代表はまだ未熟でした。

あの事があったから、今の日本のサッカーシーンがある。

サッカー学校というものがあったら、まず一番に必ず勉強しなければならない事例でしょう。

日本のサッカーは、ドーハの悲劇から世界レベルに向かい始めたのでした。

あれから四半世紀、にわかファンも結構物言うサポーターになりました。

 

 

 

ドーハから 二十四年の 時を経て サッカー語る ありがたきかな

カズ・ラモス 井原・中山 柱谷 森安・長谷川 みんな元気だ

あの時に 生まれてもない 若者が バトンをつなぐ 歴史の蒔絵

ヒデ登場 黄金世代に 本田時代 あらたなうねり 井手口輝く

来年も 熱くなる日が 楽しめる 四年刻みの 分水嶺

運命の 女神はきまぐれ 泣き笑い だけど人生 まだまだ続く

あの時が あったからこそ 今がある 試練は君を 磨くステージ

もう少し 生きようきっと いいことが 起こると思う 勝っても負けても

 敵を知り おのれを知らば 闘える 成功体験 すててこそあれ

ハラハラと イライラつのる 90分 理不尽もあり 人生模様

 






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最終更新日  2018年07月16日 21時17分29秒
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