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5月3日、4時半前、山小屋の方が「4時半から朝食が始まります」と廊下を歩きながらアナウンスしている。アイゼンを忘れたので山荘から雲取山頂、三条の湯、後山林道のコースを変更。鴨沢に下ることにする。夕べ小屋の方が「朝はアイゼンがないと危ない」と話していた。山頂を踏まず巻道で雪を避けることにする。 4時45分頃にはまたアナウンス「4時48分には日の出です」と。「親切だねぇ」と姉に促され起きだす。 小屋の入り口には鯉幟。 姉のアイゼンを右足にはき巻き道を選択する。昼間に緩んだ雪も凍っている。アイゼンがバシッと雪に刺さる。アイゼンがないばっかりに怖い思いをしている。 こんな風に雪が積もっている。傾斜がない道なので写真を撮れたがアイスバーンになっているところもあり慎重に足を運ぶ。コースタイム30分のところを1時間15分もかかる。雪がない道になって二人ともほっとする。氷に滑って転落すれば即怪我につながる道。今回の山行で一番緊張した道であった。 落葉松はこんなにも逞しい。 右手はるか遠くに富士山を眺めながら尾根道を下る。雪がないだけで気持ちが違う。富士山を見ながらの山歩きは心地よい。できればこの場所にずっと居たい。 七つ石山とブナ沢との分岐では迷わずブナ沢を選ぶ。 こんな面白い形の木も。日当たりの良い道ではなんとスミレが咲いていた。 ブナ沢だけあってブナの木が多く、まだ芽は固かった。 もう、富士山は見えない。七つ石山分岐を過ぎると後は下るだけ。次第に緑が見え始め三つ葉ツツジも咲いている。大きなブナの下で朝食を食べた後、ひたすら下る。 登山口の駐車場に着いたのは12時。桜の花が咲いていた。 楓の芽吹きも可愛い。 鴨沢のバス停までの30分。チゴゆり、十二単、スミレなど里山らしいお花が咲いている。バス停には12時30分。なんとバスは14時32分。12時前からバスを待っているという登山者が大きなザックを傍らに座り込んでいる。 このバス停にはトイレはあるが売店も食堂も自販機もない。山の四方山話をしながらのんびりと待つ。12時を過ぎたためかお腹もすいてきた。私は足が痛むので靴下を脱いで足を点検。特に異常はないが筋肉痛がある部位にペタペタとシップ薬を貼り付ける。そんなこんなしてるうちに次々と登山者が下りてくる。7歳の坊やを連れた父親も。 時間通りバスが到着するが、丹波山から既に登山者が乗っており坊やと12時前から待っていた方を含め私たち二人が乗るのが精一杯でドアが閉まる。埼京線並みの混雑様。発車してからバス停も振り返るとなんと長蛇の列。ざっと数えても100人ほど。流石の奥多摩、ゴールデンウィークをしていた。 奥多摩駅に着くと空は晴れ渡っており、臨時便も3台でたようだ。 駅前で「奥多摩の山女」とビールを買い求め、今回の山行の乾杯をする。 久し振りの山行。とりあえず無事帰れてよかった。姉が言うのには「普通の歩けるのを知って良かった」と。 ご心配お掛けしました。(ずっと心配掛けているのかもしれない、が) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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