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カテゴリ:お出かけ
今年のゴールデンウィークは家族それぞれに予定があってまとまらず、一家揃って旅行とはいかなかった。
素晴らしい好天が続く日々を家の中で過ごすのはもったいない。いつものO君と小学校の同級生だったNさんを誘い出して京都を歩くことにした。 家内と息子も参加してくれたので5人でのお出かけになった。 12時前に四条に到着。お決まりの河原町「将月」のお好み焼きを食べながら作戦会議である。 Nさんは初めての「将月」の味に満足してくれたようで、誰が来ても外さない昼食コースに安堵する。 家内も同じ主婦のNさんとの会話がはずみ、和やかに食事がすすむ。 結局、いつものように身勝手な私の独断でこの日の予定が決まり、神護寺へ行く事になった。 高雄山 神護寺では年に一度の虫干しで、空海の灌頂暦名帳や教科書でおなじみの源 頼朝の肖像画が見られるので行ってみたかった。 地下鉄とバスを乗り継いで高雄に到着。 高雄には2006年11月に家内と息子と3人で来たことがあり、その時の好印象をO君とNさんとも共有したかった。 神護寺の国宝公開で混雑を予想していたが、さほどでは無くゆっくりと散策を楽しめる、しかし神護寺までの道のりは険しく、同級生の3人にはやはりこたえるのでる。息を切らしながら坂道・石段を登りきりようやく到着である。 さて、国宝「絹本着色伝源頼朝像」である。 いかにも頼朝の人間性をうかがわせる様な怜悧な眼差しや装束が精細な描写で描かれ、ガラス越しではなく、生で見られるのが有り難い。 平安の三筆と言われた空海直筆の灌頂暦名帳には最澄や弟子泰範の名も見られ、空海ファンの私としては背筋に電気が走ったような気になる。 以前に空海筆の般若心経・真言十三仏の勤行帳を買ってあるのだが、まだそれでお経をとなえていないので、持ってくればよかったと気付く。 ゆっくりと伽藍を歩き、地蔵院からの景色を眺めると、見事な新緑に気持ちが晴れ晴れとする。 O君と息子は「かわらけ投げ」をするのだがあまり遠くまで飛ばなかった。それがまた微笑ましくもある。 その後、清滝川に沿って西明寺・高山寺へと歩く。 この日の気温は夏日を上回るくらい高かったが、川沿いを行くと暑さも和らぎ快適に歩くことが出来る。 高山寺 石水院の縁側に座り景色を眺めながらそれまでの疲れを癒す。 涼しい風と前面に映える北山杉の緑を見ていると、もちろん紅葉の高雄が好いのはわかるが春も格別だと思う。京都市街の寺社仏閣もゆったりとするにはするが、高雄には違う落ち着きがあり大人の時間が持てたような気持ちになる。 半時間くらい縁側で過ごして、すっかり爽快な気分になったので帰途につく。 車の渋滞と駅前の混雑には閉口したが、やはり京都は好いものである。 私の最寄り駅で夕食をとる事になったので、下の息子も呼んで6人の夕食会になった。 同級生と私の家族、話題は尽きる事無く、長い時間食事を楽しむのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010年05月08日 10時36分15秒
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