震災翌日、茨城県内の避難所で一夜を過ごした母がお昼前に帰ってきました。
電車は9時頃に動き出しましたが、本数が少なくてずいぶん長い時間待ち、やっと来た電車は既に超満員。
しかし、次の電車はいつ来るかわからないというアナウンスがあったので、無理矢理乗り、窒息するかと思うほどぎゅうぎゅう詰めだったそうです。
「地震の恐怖、避難所で一夜を過ごしたことは一生忘れられない」と戦争を経験した母でさえも衝撃的な出来事でした。
この日のお昼前から固定電話が通じ始め（携帯はまだ繋がらず）、次々に日本各地の親戚・知人やアメリカに暮らす叔母から安否確認の電話がかかってきました。
みなさん前日から何度もかけてくれたそうですが全く繋がらなかったとのこと。
（私の知る限りでは）千葉は今回初めて被災地となり、場所によっては津波や液状化で甚大な被害が出ているので、相当心配してくださいました。
震災直後だけではなく、この後首都圏を混乱に陥れたモノ不足に関しても「足りないモノはない？」と心配して何度も連絡をくれて有り難かったです。
午後にはトヨタのディーラーから連絡があり、車検が済んだ車を取りに行きました。
そのディーラーは最寄駅から電車で１駅のところにあります。
しかし駅で聞いたら次の電車はいつ来るかわからないとのことで、歩いて向かうことに。
向かう途中、屋根瓦が落ちた家やブロック塀が崩れた家を何軒か見かけました。
４ｋｍほどの距離で、１時間弱で到着しました。
そのディーラーは通常通り営業していましたが、湾岸エリアにある店舗は液状化被害で休業しているとのこと。
液状化については、浦安でディズニーランドが休業に追い込まれたり家が傾いたりした様子が報道されましたが、浦安だけでなく、東京湾沿いの市川～船橋～千葉あたりも同じように液状化現状が起きて道路が陥没したり周辺の住宅が傾いたりして大きな被害が出ました。
ディーラーで車を受け取った帰り道、夕飯の買物をしようとスーパーに立ち寄りました。
しかし、いつもと様子が違います。
異変を感じたのは、駐車場の車の数がいつもよりも多く、スーパーの入口から中を見渡すと非常に混雑しているということ。
そして、次に目にして驚いたのは、店内の半分くらいの棚が空っぽか商品がほとんどないということ。
特に、カップ麺、冷凍食品、缶詰、牛乳、米、ミネラルウォーター、パンが品薄です。
野菜は一通り揃っていました。
店内では、震災により物流が滞り商品が入荷できないとアナウンスが流れていました。
震災から丸１日も経っていないうちにこんな状態になるとは予想していなかったので慌てました。
取りあえず、この日は野菜中心で献立を考えて買って帰りましたが。
震災翌日から始まったモノ不足は、この後始まる計画停電でより深刻化し人々にパニックを引き起こすのでした。
