馬ちゃんの授業
女子大生の馬ちゃんは、とっても真面目な子だ。そして、一生懸命に毎回授業の工夫をしてくる。「どうやったら、ワタシの口語が上達するか」ってことを。 +++最初は、やっぱり課本の単語や語法説明しようとしていた。語法はともかく、単語の説明はは殆ど無意味だ。殆ど知ってるから。(課本は、口語が目的だから自分にとっては少し下のレベル)だから、何度か伝えた。 知ってるよって。日本語と中国語は同じ言葉が多いってことや、そういう単語は、自分で調べることが出来るってことなどを。そして、用法や意味など分からないことがあれば、ワタシが質問することにした。文法については、教科書を見せた。これくらい進んでいるので、ワタシたちが使っている課本の語法は、既に知っているってことを。でも、語法を知ってても喋るのに使いこなせないから、この文法を使って、沢山喋る練習をしたいと。・・・そして彼女は工夫してきた。毎回テーマに沿って、話をすることになった。雑談じゃなくって。ああ。雑談にも近いけど、春節なら春節でワタシが知っていることを挙げさせ、彼女は、関連する単語をノートに書き出していく。そして最後に、ワタシが「春節について」をまとめて喋る。会話力だけでなく、流れに沿ってある程度のことを喋り通すのは自分のためになる。そして、その途中に必ず「成語故事」を入れることになった。毎回の授業で、2,3個は登場する。この「成語故事」も雑談や「テーマ会話」の中に取り入れて行く。 +++では、課本をどうやって使ってるか?っていうと・・・文法の項目については、馬ちゃんが例文を作ってきて、ワタシに読んで聞かせる。そこでは、ワタシが聞いて内容を理解できるかってことにポイントを置く。次に、聞いた例文が5つあれば、その例文のポイントとなる単語だけを挙げ、ワタシは耳で聞いて、彼女が言った例文を喋る。これって意外と難しい。だって、知らない単語に出くわすから。馬ちゃんは、「ワタシがどんな単語を知ってるか」ってことを知らないから、自分で「これは知ってるかな~?」って考えて例文を書いてるんだろうけど、これがまた、ワタシの知らない単語に遭遇してしまうのだ。 +++本文は、「読みの練習」と割り切ることにした。発音とスピードの確認だ。やっぱり発音はチェックしておきたいし沢山音読しないと、スムーズに読めない。これは、会話のときの喋るスピードを上げたいからでもある。それから、課の最後に、6行前後の文が登場するんだけど、それは「ヒアリング」って決めている。前もって目を通さずに、読んでもらって理解する。 +++ね。なかなか濃厚な授業になってきたでしょう?次回からは、その課にある文法を使って会話をしていく練習も加える予定。家庭教師は、あくまでも会話力をつけることが目的。そう決めたから、大学の授業と違ってまた楽しい。そしてオーダーメードだから、痒いところに手が届く。今のところ、彼女とのレッスンはとっても気に入っているし、毎回楽しみにしてるのだ。↓クリックしてもらえると更新の励みになります♪blogランキングへ