歌ってみる(?) 4
ヒアリングに悩んで悩んでイロイロな方法を試しているワタシ。その中で、「歌う」ってのを実践してみたんだよね。(参照:歌ってみる?1 2 3)その結果を書いてなかったので・・・ +++始めるきっかけは英会話の本。(英語耳)方法は、-----練習開始はまず「歌を使う練習」から始まる。ひとつの歌を300回聴く。最初の100回は、歌詞を見ない。次の100回は、歌詞と発音記号を見ながら聞く次の100回は、一緒に歌う。選んだ歌は、王菲 「容易受傷的女人」(中島みゆき「ルージュ」)-----iPodに入れて、最初の100回、聴いたよ繰り返して。次に、歌詞にピンイン振ったのを見ながら、聴いた。100回あったかな~・・・足りなかったかも。んで、歌ってみた。歌ったのだ。とりあえず。何度も何度も歌う。でも、歌っても歌っても、王菲そっくりには歌えない。気持ちだけ込めるんだが、録音すると、噴出しちゃうほど日本人だった。 +++発音の基礎は、日本でやった。日本で中国語を習いはじめたときに、やったんだ。ゆっくりなら、なんとかなってる って思ってた。単語を慎重に喋るのなら、なんとかなってる って思ってた。200回聴けば、少しはマシに歌えるんじゃ? って思ってた。だが、それは夢だ。100回歌ったところで、正しい発音が出来ない限り、ダメなんである。もちろん「英語耳」の中でも、「正しい発音を習得する必要がある」って書いてあるんだよその「正しい発音の習得」に甘かったのが敗因。ちなみにここで「歌300回で目指してた発音」を書いておくと、「意外に歌えるじゃん? 聞き取れるよ。」ではなく、「え~ 中国人かと思った!」 (笑)だから、なんちゃって状態じゃなくて、限りなく正しい発音を目指したいって思ってたんだが、そんなに甘くは無いのだ。曖昧な発音のままで300回聴こうとも、正しい発音なんて、できないんである。当たり前だ。ところどころ、ちゃんとできるとこはあるんだよ。でも、イマイチ違うんだよ。(「どこがどう違うのか」っていうのが分かるには、更に、発音を見てもらう必要があった。この話は別の記事で) +++この「歌100回」は、何のためにやるのか?っていうと、外国語の音を沢山聞いて発音し、自分の脳に「これは言語だ!!」と植えつけるため。 だそうだ。これが目的だとすると、では ワタシの脳は歌100回の効果で中国語が言語と認識されたのだろうか?答えは、わからない。全く効果が無かったって言い切れないけれど、驚くほどの効果があった、ってワケじゃ~無いんだな。おまけに、中国に住んでるんだよ(笑)恐らく日本に居る人よりも中国語に接してるんじゃ・・・で、思ったことはこの「歌100回で、脳に外国語を言語と植えつける」というのは、「外国語の勉強をし始めた人」「外国語を勉強していても、あまり聞いてない人」・・・が行うんじゃないだろうか・・?なんて思うんだが。どうだろう +++自分を過大評価する気は無いが、過小評価でも、ダメなのかもしれない。恐らくワタシの脳は、流れてくる中国語は「カナリ言語っぽいぞ」って捉えてて、知ってる単語やフレーズには、ビンビン反応するんだが、知らない言葉に出会うと(遅いスピードで音声が流れても)「なんじゃそりゃ?」となる・・気がするので、やっぱさぁ~もっと沢山聞いて、読んで、もっと沢山様々な単語や、表現や、フレーズに出会って、そうやって出逢ったらすぐ 意味を感じ取れる言葉を増やしていくそういった方法に移行した方が良いんだろうな・・・と思ったのでした。 +++そんなわけで、歌300回は、お勧めの人と、わざわざやらなくても・・って人がいるのでは?と思います。流れてくる中国語が、自然に耳に飛び込んでくる状態なら、歌300回でなく、次のステップを試したら良いのでは・・・と思います。「英語耳」の中で紹介されてる「長文300回」とか。(~15分の文章を聞くってヤツ)ワタシは・・・・300回やる根性が無かったので、とっくの昔にあきらめて(3月に入る頃には既に止めてた)その後いろいろ試してみて現在は、ディクテに落ち着いてマス。 +++おぉっと。書き忘れた。ワタシが歌300回をやめた、もう一つの理由。最初っから分かってたはずのことなんだけど、やってみて改めて思ったこと。歌は所詮、歌。中国語に大事な「四声」が無い。楽しく中国語を学ぶ中国語に興味を持つそういった方面に対しては威力を発揮するが「ニュースを聞き取れるようになりたい」なんて願いを叶えてくれるワケではない。くつろいで中国語に接するのには良いが、「足りないヒアリング能力を向上させたい」のであれば、中国語ってのはやっぱり、「歌を聞いて学ぶ方法」は向いていないと思う。特に、喋ってると「声調が曖昧だ」って指摘される人の場合ね。(それはワタシだ)よって、たとえ語法が中級でも、「初級のテキストを、正しい発音とリズムで音読する」という方法が、オーソドックスだけど、やっぱり効果あるよなぁ・・・・・・と思うのでした。※歌を利用して中国語を上達された方もいらっしゃるので、ここに書いてあるのは、あくまでワタシの意見 ってことで読んでくださいね。