「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

　今朝は午前６時前に眼が覚めます。
　朝食用の『干しブドウ入りコッペパン』を食べ始めます。
　我が部屋猫〈かふん〉は保護色毛布の上で仕合せそうに眠っています。
　『抗うつ剤』『糖尿病薬』『抗生物質』を立て続けに飲みます。

　非常に身体がだるく、ベッドから起き上がる気力が湧いてきません。
　少し考えて『休日』とすることに決めました。
　出勤しようとすれば出来たかもしれません。

　でも『身体』と相談すると、今ひとつ自信が持てません。
　『引き違い戸』に隙間を作り〈かふん〉が起き出しても、邪魔をされないように先手を打ちます。
　目覚まし時計を１時間後にセットして再びベッドに横になります。

　８時過ぎに職場に休暇をお願いする電話をかけます。
　意外に体調が回復し始めた気がします。
　一瞬「しまった。出勤しておくべきだった。」と悔やみますが仕方がありません。
　パソコンを立ち上げ考えます。

　また、書いてしまいました。

　『人の迷惑顧みずやってきました電線音頭。それでは皆様御一緒に！♪電線に雀が３羽とまってる♪♪♪・・・・。』
　ド派手な格好をしたベンジャミン伊藤（伊藤四郎氏）を司会に、小松マサオ氏が踊り狂うう電線音頭。

　何故かこのフレーズが頭の中でリフレインしています。
　「空想物語」・・・「うつ」が見せる白昼夢（ナイトメア）を書き上げ『日記』と『ブログのフリーページ』にアップすると午前１０時を廻ってしまいます。

　途中で起き出した〈かふん〉が何時ものようにキーボードに飛び乗ります。
　その度に、ベッドに寝てお腹の上に〈かふん〉を載せ、両手で振り回します。

　強制的な『空中散歩』で少し楽しませた後、再びお腹の上に〈かふん〉を載せて頭を撫で回します。
　始めは眼を真ん円にしていますが、直ぐに仕合せそうに眼を閉じます。

　そして〈かふん〉が振り向いた方向に〈かふん〉の本当の目的があります。

　「猫餌」が少なくなっていました。

　充分に「猫餌」を補充すると〈かふん〉は、直ぐに「猫餌」に走り、充分にお腹を膨らませると外へ遊びに出かけます。

　「杉の花粉」は、少し疲れたように感じましたので、ベッドに横になります。
　気が付いたら午後４時を廻っていました。
　何時の間にか帰ってきた〈かふん〉がベッドの隅でズドーンと身体を伸ばし熟睡しています。

　朝の元気は見せかけで、『身体はメイ一杯疲れていた』ようです。
　無理をして出勤していたら、明日から数日はベッドから離れることが出来なかったでしょう。

　「うつ」の怖さがここにあります。
　主治医からは『良く身体と話し合ってください。』と言われますが、『身体は悲鳴を上げるくらい疲れている』のに、中々それが表面に現れません。

　そこで、ツイ『大丈夫だ！』と思って行動すると後から手酷い『しっぺ返し』を受けてしまいます。
　今まで、その繰り返しでした。

　頭が『休め！』という信号を出したら、何も考えずに『休む』。
　一度『休む』と決めたら愚図愚図考えない。

　これしか方法がないことに漸く思い当たります。
　上司や同僚には迷惑をかけてしまいましたが、『明日からズッと連続して休む』よりは、未だ救いがあると自分を慰めます。

　充分に睡眠を取って、漸く本格的に身体が回復し始めました。
　パソコンを立ち上げ、放って置いたメールの整理をしていると、半分夢の中を彷徨って未だ出口が見つからないでいるような表情をした「猫神」が部屋に顔を出します。

　「猫神」が現れる寸前に〈かふん〉が外へ飛び出していきました。

　何で判るのか非常に不思議な〈かふん〉です。

　少しお話をして『野菜タップリお弁当』を二人一緒に食べ始めます。
　「猫神」がパソコンでゲームを始めたので「杉の花粉」はベッドに横になり、途切れ途切れの会話に付き合います。

　ボーっとしていましたから時間の観念がありません。
　気が付いたら午後１１時を廻っています。
　この間、〈かふん〉は一度も部屋に姿を見せませんでした。

　二人で母屋に向かい、夕食を食べ始めます。
　１１時半を廻った頃に２勤の弟が帰ってきます。
　少しお話をして「杉の花粉」は自分の部屋に戻ります。

　こうして日記を書き始めましたが、未だ〈かふん〉は帰って来ていません。
　もう少しの間、『引き違い戸』の隙間は閉めずにおこうと思っています。