テーマ:たわごと(26614)
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「BECK」ってアニメが、在る。
中坊で、苛められっ子の主人公(コユキ)が 日常会話が英語、って帰国子女の兄妹(竜介、真帆)に振り回されて? つーか 兄貴の方と、BECKってバンドを組んで、成長してく姿を描いてる。 地区音楽祭の夜。 賭け、に負けた真帆が 素っ裸で、学校のプール、に飛び込んで、歌う「MOON ON THE WATER」。 ガキの頃 竜介が、「車上狙い」で、盗んだ「ギブソン・レスポール(ルシール)」の所為で 「グレイトフル・サウンド」って、大っきなロック・フェスティバルの、3つのステージ。 そん中で、最も観客を動員しなきゃ、BECKが、解散させられちゃう、と。 第3ステージで コユキが歌う、「FACE」、「slip out」とか、結構、すごい。 まあ 予定調和バリバリ、ったら、そうなんだけど。 かなり 骨太な作品で、あたしは、大好きな、わけ。 「グレイトフル・サウンド」の第1ステージ、じゃ 売れっ子俳優ヨシトをヴォーカルに据えた人気バンド「Belle Ame」が演奏してて。 次第に強くなる雨、や 女性フアン達が、柵に押しかけては、何度も、演奏が中断される。 すると このバンドを強引に後押しする、音楽プロデューサー、が 『ヨシトの歌が下手だろうが、そんなことは関係ない。 我々は、需要を満たすものを供給するだけ、だ。 その需要に、ヨシトは、きちんと答えてる。 けど 大して盛り上がっても居ないのに、何度も何度も、中断させやがって! あの予定調和に塗れた、豆タンク(女性フアン)共、何とかならないのか!?』 って、悪態をつく、と。 ジャニーズの、追っ駆け、みたく。 歌唱力とか、踊りとか、音楽センス?なんぞ、如何でも良く、って。 他人の迷惑、顧みず。 ただ 自分の「ご贔屓(ひいき)」を、見るため、だけに詰め寄せる。 そんな 愚かさ、描いてて、作品のスパイス、にしてる、とか? AKBのキモ・ヲタも、おんなじ、で。 大握手会!?で、「鍵閉め」とか言うの? 最後に握手する人、んこと。 その「鍵閉め」が 握手券、40数枚出して、5分間、ずっと握手し続けた、とか。 抽選?の 握手券を40数枚も手に入れるって、幾ら掛かるのか? あんま、知りたくもない、けど 十万円単位の金、じゃ足りない、の? 今時じゃ 元教師相手に、3,000円で身体を売る、中坊(女)も居るみたい、だから。 何十(百?)万円も、使ってくれる上客、なら どんだけ、湿った「キモい手」だろーと、5分や10分、握って遣れよ。 と、思わんでもない、が。 「身から出た錆」とは云え、業の深い商売、には違いない。 『飛田遊郭の外に絶望しかない人々』と云う『記事』を見た。 「飛田新地」って、大阪の遊郭街は 料亭?の経営者、呼び込みのおばちゃん(曳き子)、女の子、の三者で成り立ってる。 この三者を中心とした、様々なインタビューを纏めた『さいごの色街 飛田』って本の紹介『記事』。 数多くの一般男性たち、は 「風俗は嫌いだ。恋愛のプロセスなしに、イタしたいとは思わない」 「飛田は不潔そうな感じがして嫌だ。病気も怖そうだし……」の、いずれか、だった。 そう、みな、自分は風俗は苦手だ、飛田には行かないと親告するのである。 特段「あなた」の意見を訊いていないのに。 制度そのものを問う、「女性差別そのものじゃないですか」という発言は、二十代後半から三十代前半の三人から聞いた。 28歳の若さで「曵き子」をするタエコさんは、著者から「現状満足度は?」と聞かれ、「ゼロ%やな」と答えていました。 そこには、今、こうしてタエコさんが暮らす壮絶な理由があります。 けれど、「飛田から出るの、なんや怖いですから」とも語っていました。 飛田には、ここにいなければ絶望しかない人が、安心して暮らせる唯一の街、という一面もあるのです。 社会のあらゆる矛盾を飲み込む多面的な、この街。 大正時代そのままの街並は、日本から失われてしまった情緒が、今なお残る街というイメージだけで語りがちです。 逆に、このような街は、あってはならないと断罪することもあると思います。 しかし この本を読むと、この街は単純なものではない、ことがわかります。 いや、飛田だけでなく、社会のあらゆることが、本当は、賛成反対で割り切れるほど単純には出来ていないのでしょう。 この本の最後で、そんな、閉じられた、正しく言えば、この社会によって閉じざるを得なかった共同体が持つ負の部分を、物語るエピソードが出てきます。 どのようなエピソードなのは、是非この本を読んで確かめて欲しいと思います。 切ないです。 それは、飛田だけの特殊な問題ではなく、私たちの社会そのものが持つ問題なのだろう、と私には思えました。 書籍の紹介記事だから あんま、内容を晒す訳にもいかん、のだろーけど。 この書評(記事)じゃあ 何を言っとるのか、良く判らない人の方が多い、んじゃない? けれど 一遍でも「飛田新地」、見たこと、在って 少しでも「飛田新地」のこと、知ってる人なら この解説で、充分すぎるほど、『記者』が言いたい事、は判る。 彼は 書籍評論家としちゃ失格だけど、とっても、優しい人なんだ、って ほのぼの、するくらい、には。 人に、動物としての本能、が在る限り 決して、色街が、消えることはない。 それは 必要悪ですら、なくって。 例えば 貴方のレーゾンデートルは?って聞かれたら、直にゃ答えられん、でしょ? 貴方には、善い所も、悪い所も、一杯あって けれど 夫々が、単独に在るんじゃなく、複雑に絡み合って、貴方の人間性を決定してる。 それは、色街も同じこと。 だから 他人(ひと)が、濫りに、他人(ひと)を非難出来ない、ように 色街だからって、ただ非難するのは、無思慮な、脊髄反射でしかない、って思う。 曳き子の「現状満足度は?」が、「ゼロ%やな」なのに 何故、「飛田から出るの、なんや怖いですから」なのか? そりゃ 彼女の「壮絶な理由」も在んだろーけど。 決して、余所にゃ住めない人が居る。 たぶん 『記者』が「切ないです」って表現した、門地とか、国籍ってヤツの所為で。 それに 一度、色街に染まちゃうと、決して他の生き方なんか、出来っこない。 それが差別的な見方なんだ!って怒る? なら 貴方は、まだ正常だ。決して、間違っちゃいない。 けど、さぁ。 貴方とか、あたしとか。 3つ星レストランとか、平気で行ける、わけ? 一見様お断り、なんて高級料亭で、平気にメシ喰える、わけ? あたしや、貴方が 超高級料亭(レストラン)に行きゃ、確実に、浮く、よ。 お金の問題じゃない。 行儀作法、立ち振る舞い、そんな、何気ない仕種が、違ってる。 だから あたしたちは、分相応を越えた店には、決して近付かない。 それが、生きてく上での、賢さ、だって判ってる。 みんな、公正で平等だ!って歌うのは、とっても簡単で。 「生まれ」じゃ 絶対に差別しちゃいかん、ってのが、あたしの信念だけど。 当然に 「育ち」とか、「今、生きてる環境」って みんな、違う、わけだから。 企業社会に 東証一部上場企業とか、中小企業、零細企業、町工場とか、序列?が在る、みたく お店や色街にも、序列が在る、らしい。 銀座のクラブやキャバクラから、ヘルス、お風呂・・・米軍キャンプ。 そして 終着駅が、「飛田新地」とか。 あたしたち、は 超高級料亭(レストラン)に行けず、最高級リゾートには馴染めない。 そして ニシナリの木賃宿には住めず、飯場仕事じゃ身が持たん。 それは あたしたちの持つ、常識(・体力)が、全く使いもんにならん、から。 なら 色街の住民だって、おんなじ、じゃない? あたしたちが想像する、普通の仕事や普通の生活には、馴染めない。 それだけ、のこと。 あたしは 一遍だけ、「飛田新地」を歩いた、けど。 顔見世に座ってる、女の子、って びっくりする程、若くて可愛いらしい。 けど、終着駅なんだ。 色事に、染まり切った彼女らは、他に行く場所がない、んだよ。 だから 「現状満足度は?」は、「ゼロ%」なのに なんや「怖い」から「飛田」からは、出て行けない。 あたしは 「飛田新地」の住民を 助けたい、って考えるのは、思い上がり、で 軽蔑するのは、筋違い、だと思う。 ヘプバーンの『マイ・フェア・レディ』は、映画の夢物語。 行儀作法、立ち振る舞い、そんな、何気ない仕種、なんぞ 一朝一夕で身に付くなんて、現実的じゃない。 そして 恋愛のプロセスありか、なしか、知らんけど 結婚すりゃ、みんな、遣ってること。 それがダメ、ってんなら 彼女ら、じゃなく 真っ先に、貴方の嫁さん、軽蔑しなよ。 最初は、如何か知らん、けど 貴方の給料で、身体を開いてる訳でしょ? なら 何処が違う、わけ? だから そー云う場所が在って良い、し けど、一生涯、あたしの人生と交わることはない。 そう、思ってる。 ジャニーズの「追っ駆け」とか AKBのキモヲタとか。 彼(彼女)らは、自ら「閉ざした社会」作って生活してる。 不快さmaxだから とっても、目立つ、んだけど。 実は、あたしたち、も 夫々に「閉ざした社会」を持って、けど「一般的な生活」を、送ってる、んじゃない? 極言すれば 趣味や興味の「閉ざした社会」すら持てんなら、「一般的な生活」なんぞ営めん、もの。 だったら 如何して「閉ざされた社会」を、哀れんだり、する? 「ハイソサエティ」は、良くって 何で、「飛田新地」は、可哀想なの? ドチラも あたしたちの、手が届かない場所に、違いない、のに。 だから 羨んだり、僻んだり、哀れんだり、卑下したり。 それは、貴方の頭の中だけ、に留めて置いて。 あたしたちが 自ら「閉ざした社会」を出て、「一般社会」で生きるのに、何も疑問を感じない、みたく 自ら「閉ざした思い込み」を捨て 「他の社会」も、そのまんま、認めちゃいましょうよ。 そこに産まれる、親和力こそ、が 「飛田だけでなく、社会のあらゆることが、本当は、賛成反対で割り切れるほど単純には出来ていない」 その真実を、悲観することなく、受け止められる強靭さ、に変わる。 そうして、初めて みんなの、ホントの希望、に繋がっていく。 そんな気が、しませんか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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