「杉の花粉」の独断と偏見に満ちた愛読書紹介コーナー

　何か
　すっかり、呆れ果て、て
　開いた口が、塞がんない。
　
　『スーパードライに「瓜二つ」。アサヒ・ノンアルコールビール投入の波紋』って『記事』
　アサヒビールが2月末から発売する予定のノンアルコールビールテイスト飲料「ドライゼロ」が、業界に波紋を広げてる、らしい。
　理由は
　単純明快。
　この「ドライゼロ」が、アサヒの看板商品「アサヒスーパードライ」にそっくりだから。

　如何も
　ノンアルコールビールと間違えて、本物のビールを飲んでしまう誤飲の可能性がある、って
　大手消費者団体「アルコール薬物問題全国市民協会」なんて「市民団体」さん、が
　『ノンアルコールビールとビールは、デザインやブランドコンセプト、販売方法を
　明確に区別するなどの要望、を業界に出し、業界もそれを守ってきた』んだと。

　けれど
　ノンアルコール「ドライゼロ」が、「アサヒスーパードライ（ビール）」と、そっくり、なので
　「市民団体」今成知美代表は
　「これが許されるのであれば、他社もなし崩しに自社の看板ブランドに酷似したノンアルコールビールテイスト飲料を出してくることは明らか。
　アサヒには早急にデザインを変更して欲しい」と
　国税庁、消費者庁、酒類業界団体などに、緊急要望書を送付した、らしい。

　渦中のアサヒは
　「『ドライゼロ』は缶体中央に商品名より大きく『ノンアルコール』の文字を配し
　上部にも『アルコール0.00』と目立つように帯を入れてる。
　ビールにも缶体に『お酒』マークを2月から入れる予定となっており、誤飲の可能性はない」とコメントしている、とか。

　この『記事』には
　「ドライゼロ」と「スーパードライ」、夫々の写真が、添付されて
　比較できるようになってる。
　で
　読者コメント、見ると
　確かに似てる、とか、これはダメだ、とか。
　トラックの運転手や学生が捕まった時
　「ノンアルを買ったつもりだったが、缶が似てるから間違えた」という言い訳する、とか。
　まあ
　ホント、ご立派なこと。
　敬愛する西原理恵子画伯なら、「笠が開いたマツタケくらいに、ご立派」って？
　･･･ごめん。下品で。

　「ドライゼロ」の写真、見たら
　ど真ん中、に赤字で、「ノンアルコール」って文字。
　左肩から、「alc0.00％」って赤襷（たすき）。
　これで
　如何すりゃ、ビールと間違えられる、の？
　たぶん
　赤い文字と黒い文字が、識別出来んなら
　色覚の問題で、免許取れんだろう、し
　日本語が読めんなら、ふつう、筆記試験、通らんだろ？

　それに
　アサヒは、ご丁寧にも、「スーパードライ」の缶体に
　「お酒マーク」を、入れる、とか。
　なら
　態々「お酒」って、書いとる「ビール」、と
　「ノンアルコール」って、赤字で書いとる「ドライゼロ」を
　間違える方が、如何かしてる、と思うんだ、が。

　文字が読めんくらい、幼いガキの誤飲、なら
　マンナンライフの「こんにゃく畑」と、おんなじ、で
　それ、親の責任、だから。
　つーか
　これで、誤飲する、んなら
　そもそも、以前から、「スーパードライ」が、家に在る時点で、誤飲しとる、だろ！

　飲酒運転とか、さぁ。
　「梅酒」飲もうが、「養命酒」飲もうが、「洋酒入りチョコ」食べようが。
　ネズミ捕り、に引っ掛って
　血中アルコール濃度が、一定値を超えちゃったら、アウトでしょうーに。
　確か
　故意とか、重過失とか、関係なかった、んじゃない？
　もし
　危険運転致死傷罪、考えとんなら
　それ、無謀だから。
　今の、危険運転致死傷罪って、無茶苦茶に、立件するのが難しい。
　「ノンアルコール」か「ビール」か、そんな低レベル、な問題じゃない、もの。

　だから
　缶のデザインが、似てるとか、似てないとか。
　そんなこと、全く意味がない、じゃない？

　お酒を飲まん、あたしにゃ
　如何でも良い、話なんだけど。
　ただ
　国税庁や、消費者庁や、酒類業界団体に、要望する「市民団体」って存在が
　すっごく、ウザい。

　デザインやブランドコンセプト、販売方法を明確に区別しろっ！って？
　そんな
　莫迦々々しい程に、瑣末なことを、態々、関係機関に、要望する。
　そー云う自分、を省（かえり）みて
　激しく、恥ずかしくって、死んじゃいたい！とか思いませんか？

　もう
　偽善とか、大きなお世話とか、って、レベルじゃなく。
　この方々
　日本人を、莫迦ばっか、にしたいの？
　って、邪推の一つも、したくなる。

　だいぶ前、だけど。
　英国のロンドン、だったかな？
　市街地交通渋滞の解消策に、全ての信号機、取っ払っちゃった。
　結果
　ある程度、渋滞は緩和され、交通事故が激減した、とか。
　そりゃ
　青信号、が無くなりゃ
　必死で、ドライバーが、歩行者に注意する、だろーさ。

　あたしは
　欧米とか、あんま、好きじゃない、けど
　彼らが国民に課す、「大人の対応」って、結構、気に入ってる。
　自分のことは、自分自身で守れ！って
　自己責任の息吹、が心地良い。

　その個人の莫迦さ加減、なんぞ
　一切、考えず、ただ、社会が悪い、って繰り返す。
　すっごく
　瑣末なことでも、何でもかんでも、政府に要望、関係団体に要望、要望、要望。
　それで
　過ちが事前に防げる、なんて妄想を、マジで信じとる、んだろうか？

　他人（ひと）に、決められた通り
　ただ、GOとSTOPを、繰り返す。
　それ
　学習じゃなくって、単なる、反射だから。
　それが、怖い、のは
　自己責任・自己判断が、最も求められる危機的状況で、覿面（てきめん）に現れる、こと。
　普段から
　自分自身で考えるクセ、を付けとらんから、胡乱な情報に、右往左往して
　大混乱に、更に、拍車を掛けちゃう、と。

　サルだって、もう少し賢い、んじゃない？
　幾ら
　青信号たって、猛スピードで迫り来る自動車、見付けたら
　サルなら、危険って、絶対に、横断歩道を渡らん、よ。

　アサヒが、業界の掟を破った、なんて
　あたしにゃ、如何でも良い、けれど。
　こんな
　間抜けな「市民団体」を放置して。
　片っ端から、些細な危険の芽、摘みまくって、は
　自分じゃ、何も考えなくて良い「安全？な街づくり」。
　そりゃ
　楽だろーけど。
　そんなじゃ
　次の大災害も、大混乱、に違いない。