テーマ:たわごと(26728)
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読売新聞さんの
『「美味しんぼ」風評助長する非科学的な描写』って記事を見た。 「美味しんぼ」が、放射性物質による健康被害の描写を巡って、物議を醸している、とか。 主人公が、東電福島第一原発を視察した後に鼻血を出す場面があり 「鼻血が出たり、ひどい疲労で苦しむ人が大勢いる」と述べ、被曝を原因と明言。 「福島県を、人が住めるようにするなんて、できない」と断じている。 いずれも、科学的知見に基づかない独善的な見解である。 菅官房長官が 「正確な知識をしっかり伝えることが大事だ」と述べたのは、もっともだろう。 福島県では、これまで、放射性物質による直接の健康被害は確認されていない。 「美味しんぼ」の作者、雁屋哲氏は自身のブログで 「取材をして、すくい取った真実を書くことがどうして批判されなければならないのか」 と反論している。 最後は 一方的な見解を拡散させることで、福島県民の不安を増幅させていいのだろうか。 表現の自由は最大限尊重されるべきだが、 作者や出版社には、内容についての責任が伴うことを忘れてはならない、って結んでいる。 きっと 放射「脳」のヒトには、何を言ったってムダなので。 今回 あたしの浅薄・軽薄な知識を、ひけらかしたりしない。 ただ、 この騒動は。 市民団体さんとか、すこおしサヨク系のヒトとか そういう自称・知識人さんと ヒッキーなネット住民さんの知識量が、逆転した。 たぶん それだけのコトだと思っている。 あたしは、「美味しんぼ」で お刺身を食べる時の、ワサビの使い方を教わったし 米豪の捕鯨禁止団体さんが、所詮、米豪牛肉生産業者さんの回し者に過ぎないと知った。 それでいて 雁屋さんは、日本古来の伝統美や、日本人独特の感性を、いつも、作中で紹介している。 士郎が、もっとも美味しいマグロの食べ方は、マヨネーズをつける!と食べて見せると 「味覚と、日本人の伝統的感性を混同するな!」って激昂した雄山。 ならば 「どうして、トゥール・ダルジャンの鴨料理を、わさび醤油で食べた?」 と、逆襲する士郎。 美味しければ、何をしても良いワケじゃない。 その前提として まずは、それぞれ民族の伝統的な感性が、リスペクトされるべきと、彼は説く。 そういう雁屋さんだから ご自身が、急進的サヨク層とは、露ほども思っていない、はず。 反対に。 いつだって、クジラが大事!イルカが大事!で 日本の伝統・感性を軽んじては、なんでもかんでも、欧米が素敵!って市民団体さんに 雁屋さんは、たぶん、相当にウンザリして。 それで 何も知らず、何も考えず、ただただ中心人物に従って騒ぐだけの、市民団体さんを 彼は、その博学な知識で、如何なく、蹴散らして見せた。 けれど 雁屋さんも、喜寿を超えて 哀しいことに、彼の知識は、時代遅れの感がある。 今、あたしたちネット住民の知識は 中学校の理科レベルにまで上がっている。 そこで習う ヒトの免疫機構やら、生物の自己修復機能やら あたしたちは、みんな理解している時代になった。 いや ネットで調べれば、いくらだって補習できる時代になった。 そうなると たかだか、数日、数週間、事故後3年を経過した現場に出掛けたくらいで 鼻血が出たり、まして、被爆するワケがない。 それくらい、ダレにだって判るんだ。 だから いくら、最初は、ワケが判らずに鼻血が出て それは、被爆に違いない!って衝撃の展開?を考えようと。 その予定調和な結論まで含めて 主人公が、鼻血を出しちゃった時点で、既に、嘲笑のマト。 もう 雁屋さんの知識を、あたしたちネット住民の知識が凌駕している。 それで 一気に、炎上しちゃったんだと、あたしは思う。 どっかの 玄孫さんが、プーチンさんはAKB出身だと発言して、生き恥を晒したけど。 彼がKGB出身なんて、あたしたちは、ダレだって知っている。 だから AKBが、どうのこうのでなく 彼が発言したいであろう内容自体が、既に陳腐で いまさら、何を偉そうに!って、嘲笑の対象な、わけ。 申し訳ないけど 雁屋さんの放射線に関する知識って、精々が、そんな感じ? 戦後 貧しい中に、日本の高度成長を支えた、多くの非知識人階層、工場労働者さん、農民さんがいて。 彼らを小馬鹿にして 己が知識を最先端と、思い上がったサヨクさん、それに追随する市民団体さんが出没した。 そんな彼らの浅薄さを見抜いて 本居宣長さんの王朝復古調よろしく、日本の伝統・感性を見直す、雁屋さん等の層が出た。 いくら 新しいトレンドが生まれて、常々、そのリーダー格が注目されようと あたしたち庶民は、いつだって、非知識人階層のまま。 ただ、時代の風潮に漂って 時にサヨクさんに、時に市民団体さんに、時に新民族主義者?さんに、と その時々で、あたしたちは、ふわりふわりと、時代の寵児にばかり、心を寄せてきた。 それが今、ネットの拡充によって あたしたち自身が、自分で調べて、自分で判断できる あたしたち庶民が、主役の時代になろうとしている? 申し訳ないんだが そうはならないと、あたしは思っている。 だって、今の風潮って、さ。 なんでもかんでも、一切合切が、所詮、アンチ・テーゼに過ぎなくって 新しいものなんか、何も、出て来ていない、もの。 原発事故が起こったら いきなり、政府やら東電やら、今までの遣り口、対処の不味さばかり注視しては 一斉に、非難、非難の大合唱。 そこで、ここぞとばかり 中学校理科の知識すらない自称・有識者さんやら、市民団体さんやら、大はしゃぎして 莫大な風評被害を垂れ流しているのに、彼らはダレも、知らん顔。 そんな彼らの 余りの無責任さに、さすがに、みんな、気付き始めて 健康被害なんか起こるハズがない現実を、みんなが知ったに相まって。 今度は、真逆に ネット住民さんばかりでなく、メディアさんまで、風評!風評!って悪態を付く。 けど、さ。 それって、単なる現状の否定、じゃん。 小保方さんの論文じゃないけれど STAP細胞の有無なんて、本旨を何も論ぜずに コピー・アンド・ペーストとか、枝葉末節ばかり粗探しして誹謗中傷の大嵐。 それで 得意顔の研究者さんって、ほんと、気は確か?って感じ。 そんなこと どんな、バカにだってできるでしょう?と。 今、主流の風潮を 粗(あら)探しをして、ただただ、否定する。 あたしたちネット住民が、しているコトって、まるで、おんなじで。 今の主流を応援するか?ただただ、否定するか? せいぜいが、その二択でしかありえなくって そこに、目新しいことなんか、何ひとつ、ない。 そういう その行為が、風評に該当するか?なんて、小賢しい法的論争は あたしにとって、どうだっていい。 そんなこと ネット住民さんが、どうのこうの議論しなくたって 被害者さんが訴えりゃ、裁判所さんが、きっちり片を付けてくれるじゃない? けれど 現状の、風評被害の損害額算定って、どうなのかしら? あの アクリフーズ農薬混入事件だって、被害額の算定は、犯人が直接に混入した商品だけ 会社の自主判断で回収された莫大な商品は、含まれない、とか? いやいや 法規を、厳密に解釈すれば、そうかも知れない。 でも、さ。 お客の一団が、マッパになったくらいで、潰れちゃう店舗だってあるワケで。 いくら マルハニチロさんの自主判断だからって 知らんぷりに、回収しなかったら、マルハニチロさん自体が倒産しちゃう? 当然に 倒産すれば、被害額に算定します!って裁判所に言われたって マルハニチロさんは、あんま、嬉しくないだろう、し。 なにより それで、救われるヒトなんか、どこにもいない。 身体への悪影響が、明確に立証されないまま タバコの健康被害って、莫大な慰謝料を認めちゃったり。 家宅侵入の際 噛み付かれた犬の損害賠償を、強盗さんに認めっちゃったり。 そんな 米国司法は、どこか病んでいると思わなくもない。 けれど あの農薬混入事件で、数千円だか、数万円だか それくらいしか被害額に算定しようとしない日本司法も、間違いなく、正気じゃない。 日本って、さ。 因果関係の算定が、明治初期から、一歩も進化していない? だから いっそ、被害者の自己申請を、みんな、風評被害額に、認めちゃったら、どう? あたしん家の白菜やダイコンが、売れなくなったのは あの中部大学教授さんの妄言のセイだ!とか あのNY滞在の元祖テクノ音楽家さんの活動のセイだ!とか。 みんな、個人を指名して自己申請させて それを一旦、なんでもかんでも風評被害額として合算しちゃう。 それで いやいや、怠業のセイだ!とか、季節変動のセイだ!とか、消費増税のセイだ!とか。 それぞれの自己申請について それは、彼の発言・行為のセイじゃない!って 被告側弁護士さんに立証責任を負わせちゃう。 裁判なんて どっちもどっちってコトが多いので、大概、立証責任を負った方が負ける? それが イヤなら、バカバカしい発言なんか、しなければいい。 彼らが 不見識な発言・行為をするから、風評被害が生じるワケで 何も発言しなくたって、ダレが迷惑するハズもない。 死んじゃったら!ってメールしたら その娘が自殺しちゃって、慶大生が逮捕された事件があった。 自殺するか?しないか?は、個人の自由で。 というか 死んじゃえば!で、自殺されたら、それこそ、堪ったもんじゃない。 そんな、低次元のレベルで 因果関係を認めちゃおうとする警察さんは、ある意味、凄いけど。 SNSツールで 個人対個人レベルじゃ、すっごい勢いで因果関係が認められて すぐさま、犯罪を構成しちゃうような社会になろうとしている。 なのに TVやら、漫画やら いつまで、表現の自由ばかりが大事で、個人の権利を凌辱して知らん顔な、わけ? 売名行為や、自慰行為で 他人(ひと)を哀しませていいハズがない。 傷付いた心は ごめんなさいで許されるワケがない、のに。 それを イザとなったら、ごめんなさいを言う前提で。 発言・行為から、謝罪とのタイム・ラグに 軽言・妄言を連発しては きっちり、売名も、自慰も、できる社会システムが確立している。 それを可能にしているのは 所詮、風評なんか、いくらも損害額に算定されやしない!って思い上がりじゃない? なら きっぱり、算定してあげましょうよ。 なんでもかんでも、一切合切を、風評被害額と認定して 莫大な慰謝料を請求しちゃいましょう。 TVの出演料やら、楽曲や漫画の印税やら それで、すこおしでも、風評被害者さんが救えるのなら。 良識を気取る 中部大学教授さんも、NY滞在の元祖テクノ音楽家さんも、大満足なんじゃない? まあ あたしは、微塵も、お金がないから いくら損害賠償を請求したって、一文も取れないよ。 って、それじゃ…。 いくら、風評の被害算定額を増やしたって ヒッキーなネット住民さんには、まるで抑止効果がない? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年05月17日 09時50分13秒
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